広島市中心部では、再開発プロジェクトが続々と動いています。
基町駐車場跡地の再開発は、「かみはちはじまる」と名付けられています。高層ビルなどの建設を前に30日、起工式が行われました。
■宮脇アナリポート
「街のど真ん中、この相生通り沿いに再開発のシンボルとしても期待される高さ約160メートルの巨大なビルが建ちます」
地上31階の高層ビルには、広島商工会議所が移転するほか、オフィスや店舗、高級ホテルなどが入る予定です。
入り口は、相生通りに向けて大きく開かれ、6階のオープンテラスでは子どもたちが遊んだり、街並みを見渡したりできます。
■鍬入れ
「えい、えい、えい」
10月1日の着工を前に建設予定地では安全祈願祭と起工式が行われ、およそ80人が出席しました。
■松井広島市長
「こうした取り組みを民間の活力を生かしながら着実に進めていくことによって都心全体の魅力を高めていきたい」
高層ビルは2027年4月末に完成予定です。
広島の都心、紙屋町から八丁堀にかけての地域では多くの再開発プロジェクトが進められています。
「かみはちはじまる」の前を通る相生通りでは、まちづくり団体「カミハチキテル」が活動しています。
■子ども
「今度キレイにいった。ほら見て」
28日に始まった社会実験では、プロ球団と共同でスタンプラリーを実施。ベンチなども設置し、賑わいと憩いの場を提供します。
広島県庁の敷地でも再開発が進みます。駐車場だったスペースに市民の憩いの場を作ろうと、芝生広場を整備し飲食店などを備えた建物を2棟建てる計画です。開業は来年春の予定です。
【スタジオ解説】
このように、一気に再開発が進んでいるんですが、これを後押ししているのが、国から「都市再生緊急整備地域」に指定されたことなんです。
これによって、土地利用の自由度が大きくなる、税制面で優遇が受けられるなどのメリットがあります。
現在、「広島都心」として2つの地区が指定されています。さきほどご紹介した「かみはちはじまる」などは「紙屋町・八丁堀地区」の中にありますし、来年3月に開業する広島駅南口の「ミナモア」は「広島駅周辺地区」に含まれます。
民間と県や市が連携して再開発が加速しているというわけです。
【2024年9月30日放送】
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