ノーベル平和賞の受賞決定を受け、日本被団協の箕牧智之代表委員は14日、「これまでの地道な活動が評価された」と振り返りました。
Q受賞決定の反響
「その瞬間次から次へと私のスマホにメールが入って『おめでとう』、翌日の新聞は大きく映っているので恥ずかしかった」
Q受賞決定後の気持ち
「ノーベル平和賞だから世界に一つ。何年も何年も待ち ましたが、ついに私たちの番がきたなと思いながら。10月11日には『日本なんとか』って聞いたから、報道の方が『日本被団協じゃ、 日本被団協ノーベル平和賞だ』って言うから『うそ、ほんと。まじ』と言いながら私もほっぺたをつねった気持ちがある。その瞬間はまさに舞い上がった。風船のような気持ちだった」
Qこのタイミングでの受賞決定の理由
「私たちが長年、口にするのが核兵器の廃絶と恒久平和を訴え続けている。ニューヨークの方に行っても原爆展を開いたり、オスロ、ノルウェーの方に行っても原爆の話をするような機会が多々あったので、そういう地道な活動が国内でも署名活動、そういうのが続いたのが評価されたのかなと想像する」
Qこれまでを振り返って
「私が初めて被団協に来たときはあの頃は被爆者が多かったから 総会でもすれば、喧嘩するような、それくらいの元気のある被団協だった。そうしながら平和を訴えて今日まできた」
Q亡くなった被爆者への思い
「歴代の理事長さん森滝市郎さんをはじめ伊藤サカエさん藤川一人さん坪井直さんそういった先人たちのご苦労が今日まで続いてそれがノーベル平和賞に通じたと思うので、その人達が全盛期にノーベル平和賞をいただく機会があれば もっとよかったのにと私は思っている」
Q先人のみなさんへの思い
「どれだけの苦労されていたか歴代の人たちは。設備も悪かった建物も。そんな中で第一回目の総会開かれた。着るものも十分にない時代に発足した日本被団協。それが今に続いているのは私たちは非常に恵まれている」
Q被爆80年を前に
「来年が(被爆)80年になるので、地元では憲法9条の 看板をあげたり、記念碑をつくったりしようと思う。平均年齢85歳といわれるくらい高齢化している。日本被団協で一回でいいから『国会の周りを囲んで訴えようじゃないか』という話もでたが、なかなかやっぱり実現できない。みなさん歳をとったために、体が十分でないから。口は達者だから口ではいろんなことを言います。『核兵器廃絶と』本当に行動力を持って訴えていかないと、私たちが今できることは署名活動だ。」
【2024年10月14日放送】
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