広島大学医学部の前身にあたる専門学校の学生らが、原爆投下前に、安芸高田市の寺院に疎開し被爆を免れていたことを記念する石碑が建てられました。
記念碑が建てられたのは安芸高田市の寺院、高林坊です。除幕式には、広島大学の越智学長などおよそ20人が出席しました。広大医学部の前身県立医学専門学校は、原爆投下の前日、現在の広島市南区に開校しました。学生や教職員は、その日のうちに高林坊に疎開したため、被爆を免れたといいます。
■疎開した岸槌昭夫さん(97)
「(8月6日の)朝8時過ぎ南の方に、ピカッと光った。戦争いくさというものは、絶対にしてはならない」
■広島大学 越智光夫学長
「これを機にまたいっそう地域の方々に貢献出来るような 医療者となること広島大学として最大限尽力していきたい」
疎開をきっかけに生まれた、奇跡ともいえる縁は、これからも受け継がれていきます。
【2024年10月15日 放送】
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