「保守王国」と称され自民党の地盤が固いとされる広島ですが、今回は野党が躍進しました。「政治とカネ」の問題を争点とした戦略が議席の獲得に繋がりました。
今回の選挙で有権者は何を重視したのか・・・。
■有権者
「政権交代をした方がいいんじゃないかな」「(決め手は)減税と裏金の問題」
「変えたいと思ってる人は多いんだろうなと思いました。私らも信用がないから違う党に入れてるのも事実だし」
県民の多くが求めたのが裏金問題へのけじめでした。日本維新の会の空本誠喜さんは、自民党・宏池会のお膝元、4区で与野党一騎打ちの激戦を制しました。
■日本維新の会 空本誠喜さん
「自民党が強い中国地方。その中で野党が議席を取るというのは本当に厳しいこと。前総理大臣輩出した地域なので特にその重みを強く感じる」
全国的に躍進したのが「立憲民主党」。県内でも前職の佐藤公治さんが、自民党候補に2万票あまりの差をつけて議席を手堅く守りました。
■立憲民主党 佐藤公治さん
「健全な政治を取り戻さなきゃいけない。そのためにはみんなが結集する。それに皆様方の理解が多くあり、今まで以上に皆様方が頑張ってくださったおかげだと思い感謝申し上げたい」
さらに3区では、現職の国交大臣に、立憲民主党・新人の東克哉さんが食らいつきました。小選挙区では敗れましたが・・・
未明に比例中国ブロック最後の1議席を獲得し、復活当選を果たしました。その数時間後には街頭に立ち有権者に感謝を伝えました。
■立憲民主党 東克哉さん
「今の自民党政権・公明党政権をなんとかしてほしい、かえてほしいという思いが強い。その有権者の思いに沿えるように政策実行していきたい」
さらに比例中国で初めての議席を獲得したのが国民民主党です。福田玄さんは、公示日の4日前に2区から立候補を表明。自民党のベテランには及びませんでしたが、比例復活で党の躍進に貢献しました。
■国民民主党 福田玄さん
「自公過半数割れという結果は、政治不信が本当に大きくなったということだと思うので、政治資金規正法含めた政治改革をしっかりとやっていかないといけない」
野党の当選者が口をそろえるのは反与党の「受け皿」として有権者から寄せられる期待感。くだされた審判に気を引き締めます。
【2024年10月28日放送】
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