広島市西区の道路陥没の発生から1か月あまりが経ちました。現場では復旧工事が続き、いまも避難生活を余儀なくされています。市営住宅の住人の一人は疲労困ぱいして、広島市や建設業者による具体的な支援策を求めています。
28日の陥没事故の現場です。朝から作業員らが復旧工事を進めていました。
9月26日、広島市西区の福島町で発生した道路陥没事故。
現場から半径50メートル以内はいまも立ち入りが制限され、34世帯64人が避難。
これまでに2度の住民説明会が開かれ、市営住宅の住人には個別で住み替えの相談会などを設けています。
■松井一実広島市長
「市営住宅2棟については改修または解体を判断する」
先週、広島市の松井市長は工事の受注業者が行った建物の危険度調査の結果を公表しました。
陥没現場から、半径50メートル以内にある27棟のうち9棟は「危険」と判断され、
そのうち市営住宅2棟は広島市が「改修」または「解体」するとしました。
これに対して住人は
■市営住宅の住民
「疲労困ぱいです」
「毎朝9時半から17時まで実労働だと思う。働いているのと同じです」
「すべての人が事故が発生した原因の立場に立って広島市も業者の方も考えてもらいたい」
広島市は今後も住民説明会や有識者による委員会も設置し原因を究明するとしています。
(2024年10月28日放送)
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