こちらは、今回の衆院選の都道府県別の投票率です。
広島は、なんと最下位。全国平均からは5ポイント以上離れています。
なぜ投票に行かない人が多かったか探りました。
29日、小選挙区の当選者や代理人に「当選証書」が手渡されました。当選者は、11月11日の召集で調整される「特別国会」に向けて思いを新たにしました。
その一方で、浮き彫りになった課題が…投票率です。全国では46位の群馬県にも1.5ポイント離されての最下位でした。
今回初めて議席を獲得した当選者もこれには落胆…。
■国民民主党 比例復活当選 福田玄さん
「国政選挙で5割わるかというのはありましたよねインターネットで投票することによって正確な民意を伝えてもらうことも必要なのかもしれないです」
広島県内で特に低かったのが安芸区と福山市でした。安芸区は前回の衆院選から6ポイント近く下がっています。
一体なぜなのか、安芸区民に聞いてみると…
■80代男性
「入れる人がおらんね、行くまいかどうしようかと思った 行くのは行ったけど」
■20代男性
「今回3区になって、直前まで気づかなくて、4区だと思って4区の候補者を見ていたけど、実は3区になっていた3区を見たら誰かわからないし」
■60代女性
「安芸区は自民党の人がいなかったですよね。4区じゃないのかなと思ったら3区だったので」
聞かれたのは「選挙区の区割り変更」によって混乱したという声でした。
一方、県内最下位の福山市。ホテルではこんな取り組みも…。投票証明書を見せるとレストランなど5店舗で10パーセントの割引や杏仁豆腐が無料になります。しかし今回は選挙が決まってから投開票までの期間が短く、十分な広報ができなかったんだとか…。
■福山ニューキャッスルホテル 栗原舞花 さん
「前回より(利用者は)少ないが11月10日まで期間があるのでまだまだお待ちしている」
一方、全国トップの投票率を誇るのが山形県。今回も唯一60%を超え国政選挙「5連覇」を果たした。そのわけを専門家に聞きました。
■山形大学 人文社会科学部 中島宏教授
「山形県は3世代同居率が非常に高くて家族と一緒に投票にいく」「ご両親、おじいちゃんおばあちゃんの投票する姿をお子さんがよく見ていて若い世代の人たちも投票に行くようになるんじゃないか」
山形では、家族が投票している高校生の84%が自分も投票に行ったというアンケート結果が出ています。
■中島教授
「選挙管理委員会が出前講義っていうんですかね候補者を3人くらい仮の存在として設定して実際に投票箱に投票してもらうかなり地道にやってきているところです」
山形県は県選管が教育機関で模擬投票を多く実施したり子連れ・家族ぐるみでの投票を呼びかけていて実際に10代20代の投票率が高い傾向があります。広島も家族で声を掛け合って最下位を抜け出したいところです。
【2024年10月29日 放送】
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