福山市の女性が警察官などを名乗る男などから電話を受け、約1億4000万円をだまし取られたことが分かりました。
被害に遭ったのは福山市に住む60代の女性です。9月7日、警察官を名乗る男から「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている疑いがあり、資産を差し押さえることになる」と電話がありました。
その後、検察官を名乗る男から「回避するためには暗号資産の送信が必要」などと言われ、約1億4000万円をだまし取られたということです。
県警は、「警察官が他人名義の口座にお金をうつして欲しいと指示することはない」と注意を呼びかけています。
【スタジオ解説】
<手口紹介>
①女性の自宅の固定電話に保健所職員を名乗る男から「あなた名義の処方箋で買われた睡眠薬が大量に出回っている。事情を聴取するため警察官に替わる」と言われる。
②警察官を名乗る男は、電話からLINEのビデオ通話に移行。警察手帳のようなものを見せ「睡眠薬を使った詐欺犯人の押収物の中にあなた名義のキャッシュカードがあった」「口座がマネーロンダリングに使われており、資産を差し押さえることになる」と言って、差し押さえ令状のような書類の画像を送る
③通話を替わった検察官を名乗る男が「差し押さえを回避するには、資産状況を確認する必要がある」と言って、ネットバンキングの口座と暗号資産の取引所のアカウントを開設するよう指示。暗号資産を購入して指定先に送信するよう指示したということです。
【2024年10月30日放送】
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