瀬戸内海の魚は味には定評があるのに、種類の多さと獲れる量の少なさから、ブランド化に苦労してきました。そこで、「魚の種類」ではなく「人」にフォーカスし、「瀬戸内さかな」としてブランド化が進められています。キーワードは「こだわり」です。
■料理人
「すごいな緊張するな」
「こだわり」漁師がとった「こだわり」の魚を「こだわり」料理人が腕によりをかけて仕上げた、秋の「瀬戸内さかな」料理です。
元安川に浮かぶ和食店で行われた「瀬戸内さかな」体験会には、店の常連やインスタグラマーなど約25人が参加しました。
広島の食の魅力を発信し、県をあげてブランド化する「おいしい!広島」プロジェクト。瀬戸内海で獲れる多様な魚介類を「瀬戸内さかな」と銘打って盛り立てる取り組みが進められています。
■せり
「こだわり漁師、岡野真悟の瀬戸内さかな、さあなんぼつける!」
スポットを当てるのは、「人」です。市場の競りでは、魚に漁師の顔写真が添えられ、漁場や漁法、取り扱い方へのこだわりを紹介して漁師の「顔」が見えるよう工夫を凝らします。
競り落とされたこだわりの「瀬戸内さかな」。秋が旬のカワハギやハモが、熟練の料理人の手で素材を生かした特別な一品へと姿を変えていきます。
■参加者
「すごいおいしいです。実際に獲ってきた方と作る方を目の前で見て、それをいただくということが感慨深くて感動しながら食べました」
「野菜もこの方が作りましたとスーパーでも貼ってあるじゃないですか。この人が作ったんだと思いながら食べるので、分かった方がよいと思います」
■漁師 岡野真悟さん
「僕のハゲはなるべく目が白くならないように心がけて…」
体験会には、「こだわり漁師」も参加しました。消費者に直接こだわりや思いを伝え、料理を実際口にするのは、彼らにとっても貴重な機会です。
■漁師 岡野真悟さん
「自分の魚を最後どんな人たちがおいしく食べていただけるか、どんな料理になったのか、わかったあとはこだわってよかったなと」
生産者や料理人の「こだわり」から生まれる「瀬戸内さかな」のストーリー。食べる人にまでしっかり届けるための取り組みが続きます。
【2024年10月30日放送】
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