広島市の高齢夫婦の家に火をつけ、現金などを奪ったとして29歳の男が逮捕されました。男は当時、大手証券会社に勤務し、顧客だった夫婦に薬物を飲ませ、犯行に及んだとみられています。
■竹内嘉菜記者リポート
「およそ3か月前、閑静な住宅街で火事が起きました。しかし、火事の原因は放火だったということです」
火事があったのは2024年7月。広島市西区井口明神の住宅から出火しました。この家に住んでいた80代の夫婦は避難して無事でした。
■近くに住む人
「二階の方がよく燃えていた。消せないくらい燃えていたはじめのうち」
事件が動いたのは10月30日。警察は80代の夫婦に睡眠作用のある薬物を飲ませ、住宅に火をつけて現金約2600万円などを奪った強盗殺人未遂などの疑いで無職の男(29歳)を逮捕しました。
■近くに住む人
「ずっと警察が調べていたので放火なのかなとは思っていたが、強盗というのはきのう初めて知ったのでびっくりした」
捜査関係者などによると、容疑者は当時大手証券会社に勤めており、顧客だった夫婦の家を複数回訪れていたということです。事件当日は一緒に食事をしていた際に睡眠作用のある薬物を飲ませ、犯行に及んだとみられています。容疑者はすでに懲戒解雇されており、大手証券会社は「当社の元社員が逮捕されたことは誠に遺憾です」とコメントしています。
(2024年10月31日放送)
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