広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。小野宏樹アナウンサーが、広島県内のアスリートたちの魅力発信についてプレゼンします。
広島県内には、カープやサンフレッチェ広島を始め、数多くのスポーツチームがあります。10月22日に広島市佐伯区湯来町で、広島のアスリートを対象とした、広島県主催のアスリートの合同研修会が行われました。参加をしたのは、ハンドボール女子「イズミメイプルレッズ広島」、プロ自転車ロードレース「ヴィクトワール広島」、3人制バスケットボール「3STORM(スリストム)広島」、女子硬式野球「はつかいちサンブレイズ」、フットサル「広島F・DO(エフ・ドゥ)」の5つの国内トップスポーツチームです。研修会では、アスリートが自分やチーム、競技の魅力を伝えていくために何をすればいいのかを狙いとしています。
最初に行ったのは「自分との対話」で、これまでの競技人生の1番の出来事を振り返ります。自然の中で焚き火にあたりながら、とことん自分を見つめ直し、振り返った内容を元に、自分の経験や思いを言葉にして周りの人に伝えていきました。
■日本代表・はつかいちサンブレイズ 坂東瑞紀選手
「中学校2年生のときに日本代表のことを知って、入りたいとずっと思っていました。」
そして研修会の最後には、小野アナウンサーが講師を務めました。「思いを伝えるコミュニケーション」という内容で、メディアが取材に臨む上で、どんなことを考えているのか、これまでの取材でどのような言葉に惹きつけられたかなどを紹介しながら、話をしていきました。
研修を振り返った選手たちは…
■日本代表・はつかいちサンブレイズ 村松珠希選手
「いろんな方たちと交流できたことが、一番良かったかなと思います。」
■3STORM(スリストム)広島 長岡雄一選手
「いろんな考え方を聞くことができて、自分の中に落とし込めることもあったので、持ち帰って自分のプロ生活につなげたいなと思います。」
また、「自分が話していると、何を話しているのか分からなくなる」という相談もありました。例えば、ヒーローインタビューでは基本的に「今どんな気持ちなのか」「ここに至るまでどうだったのか」「これからに向けて」という流れになっています。そのような流れを知っておくことで、答える側の気持ちの心構えができます。
■広島F・DO(エフ・ドゥ) 大竹啓生(あつき)選手は
「現在・過去・未来で聞いてくるという話があって、自分も頭を整理しやすく参考にできる部分が多かった。」
■イズミメイプルレッズ広島 石川莉子選手
「自分のことを知っていないと話すこともできないと思うので、自己認知を高めていけたらいい。」
小野アナウンサーは「自分のことを考えて、自分の考えを持っていて、それを言語化できる選手は、メディアもファンもより応援したくなるのではないか」と、研修で話したそうです。
今回の研修では、小野アナウンサーがこれまで取材をしてきた、カープの大瀬良大地投手の言葉を紹介しました。
■カープ 大瀬良大地投手
「僕たち選手の言葉や思いは、メディアを通して出ないと世間に届かないので、届けてくれる人へのリスペクトの気持ち。お互い仕事としてやっているので、僕自身も疎かにしてはいけないと思っている。」
アスリートは、プレーで魅力を伝えることももちろんですが、どんな言葉を発するのか注目です。
今回参加したアスリートは「競技の魅力を伝えていきたい」と話していました。メディアもしっかり発信し、皆さんも応援してもらえればと思います。県内には、県と連携している25のトップスポーツチームがあります。県は、今回の研修会をこれからも続けていきたいということです。