開幕まで4か月余りに迫った大阪・関西万博に向け、広島でも機運が高まっています。会場に設置される椅子を県内の企業が手がけ、ツアーの受け入れ準備を進めています。
「♪みなさんこんにちは~」
広島市内の商業施設に登場したのは、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」です。開催まで140日を記念したイベント。多くの人が万博について学べるクイズに参加したり、チケットの購入方法の説明に聞き入りました。
■家族連れ
Q.(万博)楽しみになった?
「うん」
「こういうイベントを通して(万博のことが)わかって子どもたちも興味をもてば行こうかなと」
■2025年日本国際博覧会協会 山城成広さん
「万博は難しいと思う人もいるが、こどもにもわかりやすく知ってもらうきっかけになったら」
広島から万博に関わる企業もあります。府中市の家具や額縁を製造する会社です。NPO法人とともに社会課題の解決を目指す特別プロジェクトに応募し、見事選ばれました。製造を手がける”イス”が万博会場に設置されます。
■伝統工芸 安田剛 取締役
「採択された後に事の重大さがやっと分かったというか、周りの反響がすごかった。(府中)市長さんからも言われたりして驚いた」
ひじ掛けや背もたれがない「スツール」と呼ばれます。額縁づくりでは欠かせない、45度に切断した木材同士を直角につなげる「留め」の技術が用いられています。
■伝統工芸 安田剛 取締役
「(留めの技術を使うと)強度が強いので3本でもOK。あとはシンプルに45度で美しいというか、そういったところをスツールの脚の部分でも表現している」
普段から工場見学や額縁づくり体験なども行っています。万博の開催中には、海外からの来場者向けのツアーを受け入れる予定です。
■伝統工芸 安田剛 取締役
「商品の精巧なつくりとか、座り心地とか国内の方、国外の方、色んな方に体験してもらう。それを踏まえて、実際に広島のこういった山間に来てもらうというようなところまで全部、一緒に体験してもらえると我々としても町としてもありがたいと思う」
(2024年11月28日放送)
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