ユネスコの無形文化遺産に明日にも「伝統的酒造り」が登録される見込みです。その魅力を発信しようと重要な工程のひとつ「麹」づくりの様子が東広島市内で公開されました。
■宮脇キャスターリポート
「酒造りで最も重要とされる麹、今日は特別に普段は入ることができませんが、 麹づくりの工程が公開されています。」
東広島市にある国、唯一のお酒の研究機関酒類総合研究所です。
前日に洗い水分調整をした酒米を甑に入れ100℃の蒸気で蒸し上げます。外気を使い手作業で冷ましたのち、34℃に保った麹室に運びます。そこで麹菌をふり3日をかけて麹をつくりあげます。
「伝統的酒造り」とは麹菌を用いた酒造りのことで、近代科学が成立する以前から水分量や温度調整など杜氏や蔵人の経験に基づいて築き上げた伝統の技です。
12月2日から南米・パラグアイではユネスコ政府間委員会が行われており日本時間の5日早朝に登録される見込みです。
■酒類総合研究所 業務統括部門 阿久津 武広 副部門長
「手触りや感触、香りなど五感を研ぎ澄ましてつくる。まさしく技が評価されたと思う。」
世界無形文化遺産となれば、国内23件目で、酒どころ広島からも世界に向けた魅力発信が期待されます。
【2024年12月4日】
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