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高校生が元プロ野球選手に学ぶ 選手の良いパフォーマンスをサポートする職業とは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビ ニュース 2024年12月24日 7時0分

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。小野宏樹アナウンサーが、プロ野球選手などアスリートを支えるある職業についてプレゼンします。

このデータを出す職業とは…!?

プロ野球においてその職業は、打率や防御率といった数字の他に、最近ではピッチャーのボールの回転数やバッターの打球速度や角度、守備をするときにバッターがこの場面でどんな打球を打つのか、といった傾向などのデータを出しています。

広島テレビ 小野宏樹アナウンサー

野球に限りませんが、このデータを出しているのが『アナリスト』です。来季から、カープの元投手・野村祐輔さんも三軍コーチと兼ねてアナリストをすることになっています。

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データに関しては「スコアラー」もいますが、カープでチーフアナリストを務める飯田哲矢さんに、その違いについて「スコアラーは試合に向けた対策で、アナリストは選手個人のデータ分析をして、選手が試合で良いパフォーマンスを出せるようにサポートする役割がある。」と話していました。

気になる講習会の内容は…!?

現在、高校野球やアマチュア球界でもデータ分析を行うチームが増えています。そこで先日、広島県内の高校野球部に所属するマネージャーや記録員など、およそ50人がマツダスタジアムに集まり、カープによる講習会が行われました。講師を務めるのは、カープの現役アナリストです。

(左)飯田哲矢さん/(右)一岡竜司さん

カープの投手として活躍し、現在は「アナリスト」としてチームを支えている飯田哲矢さんと一岡竜司さんは、プロ野球の現場で実際に行っているデータ分析の方法をもとに、高校生にアドバイスを送りました。

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内容も非常に実践的でした。どのカウントで、ピッチャーがどの球種を投げると、どれだけ打たれる確率があるかというピッチャー1人のデータを見せながら、細かい数字をプレーで集めていることなどを解説しました。高校生たちは、真剣なまなざしで食い入るように話を聞いていました。

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参加した高校生に、話を聞きました。

■基町高校 野球部マネージャー

「データは難しいイメージがあって、打率を出すだけでも難しいイメージがあったけど、カウント別とか、細かなところからでも新しいデータを作ることができるので、そこは自分たちでもできるかなと思いました。」

「マネージャーが、時間がない選手のためにできる大きな部分だと思うので、データを使ってみんなをサポートできたらいいなとすごく思います。」

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将来、プロ野球のアナリストを目指している高校生は…

■武田高校 野球部

「自分の調子が良くない時に、データを見比べながら一緒に練習をして、データと練習を融合したような話があったので、それは自分の糧にして、(学校に)帰ったときもしっかりデータと合わせながら練習していきたいと思いました。」

「実際にこの仕事もどんなことをしているのか分かったので、進路の幅を広げるという意味で、良い体験だったと思います。」

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講師を務めた飯田アナリストは…

■広島カープ 飯田哲矢チーフアナリスト

「自分が高校生のときは、140キロを投げる投手でも注目されていた時代なんですけど、今はそのベースが10キロくらい上がっていて。150キロが当たり前の世界になっているのは、データや分析力がキーになってくるのかなと思っています。プレーヤー以外でもこういうサポート、野球人口も減少していますけど、こういう形で野球に携われるというものを示せていけたらなと思っています。」

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相手に勝つためのデータでも あり、自分を成長させるためのデータでもあるということを学び、参加した高校生は「本当に楽しかった」と話していました。

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また、カウントが1ボール・1ストライクで、次の投球がストライクになるか、ボールになるかによって、被打率(打たれる確率)がどれだけ変わるかということも、プロ野球では考えているという話や、高校生にも取り組みやすい方法として、投手のフォームをスマートフォンで撮影をすることで、変化が出てくるのでアドバイスしやすくなるという話もありました。高校生たちも「やってみます!」と意気込んでいました。

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今回の講習会を主催した三雲曉(みくも・ひかる)さんは「野球はプレイヤーだけではなく色々な関わり方ができるので、それを考えるきっかけになってくれれば。」と話していました。学生が将来を考える上で「きっかけ」は非常に大事で、このような出会いを通して自分の新しい発見がありそうです。

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アナリストの魅力について、一岡竜司さんは「感覚とは違うひとつの材料として、数字で良い時と悪い時の比較ができれば、選手も吸収しやすいと思う。興味のある選手は、ものすごく聞いてくるので、自分もアップデートしないと還元できない。その責任感はあるんだけれども、選手の成績につながった時は嬉しい。」と話していました。

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将来、アナリストを目指している高校生にとって、野球の魅力を改めて感じる1日になったと思います。今後に期待したいですね。

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