普段から立ち仕事や歩く仕事が多い、普段の生活でも快適に過ごしたい、という人に一度使ってほしいのが「トレッキングシューズ」です。登山・ハイキングで使われるトレッキングシューズですが、その機能性の高さは日常生活でも役立ちます。
今回は、元アウトドアショップ店員で登山ライターの筆者が、普段履きとしてトレッキングシューズを使うことのメリットや注意点、選び方のポイントを解説します。
●トレッキングシューズを普段履きして大丈夫?
トレッキングシューズは、もともと登山やハイキングなど、不安定な路面や厳しい環境の中を歩くアウトドア活動に適した靴。しかし、その優れた機能性から普段履きとしてもおすすめです。
特に長時間歩くことが多い人や、雨の日の外出に困っている人にとって、トレッキングシューズは強い味方になります。また、トレッキングシューズはソールやアッパーの耐久性が高く、数年単位で長く履けるのもメリットです。
●トレッキングシューズを普段履きするメリット
ここからは、普段履きとしてトレッキングシューズを使うメリットを紹介します。
メリット1:長時間の歩行でも疲れにくい
トレッキングシューズの多くは、不安定な路面での長時間の歩行を想定して設計されています。そのためソールはクッション性が高く、足への衝撃を効果的に吸収してくれるモデルが多数。街中で長時間歩いても足が疲れにくいのが魅力です。体を動かす仕事や、愛犬の散歩、旅行など、あらゆるシーンで活躍します。
メリット2:防水性が高く雨の日もOK。蒸れにくいものも
トレッキングシューズは、急な雨に降られたり、ぬかるみに入ったりすることを想定し、高い防水性が備わっています。そのため、雨の日でも足元を快適に保てるのがポイント。
さらに、透湿性や通気性を兼ね備えたモデルが多いのも特徴です。靴内部の熱気や湿気を効率よく逃すため、長時間履く際や気温が高い日でも足が蒸れにくく、不快感を抑えられます。
●トレッキングシューズを普段履きにする際の注意点
トレッキングシューズを普段履きする際には、いくつかの注意点があります。まず、トレッキングシューズは一般的なスニーカーやビジネスシューズに比べて重いことがあります。特に高山用や縦走用など、アッパーやアウトソールが硬いモデルはその傾向が強く、普段使いには適しません。
また1足のトレッキングシューズで、日常使いと山歩きの両方をまかなうことは必ずしもNGではありませんが、注意が必要です。
日常でアスファルトを頻繁に歩いてアウトソールが削れると、シューズ本来のグリップ力を発揮できないことも。山で使う前には、ソールが削れていないか、グリップ力が失われていないかをチェックしましょう。
●普段履きとしてトレッキングシューズを選ぶときのポイント
ここからは、普段履きにおすすめのトレッキングシューズの選び方を紹介します。
ポイント1:ローカットやミドルカットを選ぼう
トレッキングシューズは、足首周辺の高さにより、ハイカット・ミドルカット・ローカットの3タイプに分けられます。普段履きとしておすすめなのは、ローカットやミドルカット。ハイカットに比べて足首の自由度が高いため違和感を覚えにくく、スニーカー感覚で歩くことができます。
ポイント2:ソールは柔らかく、シューズ全体が軽いものを
ソールが柔らかく、シューズ全体が軽いモデルを選ぶことも重要です。ソールが柔らかいシューズは、地面からの衝撃を吸収してくれ、関節や足裏の疲労や痛みを感じにくいのが魅力。またシューズ全体が軽量であれば、長時間軽快に歩き続けられます。