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実売2000円台のデジタル「チプカシ」がレトロで“良い” 昭和を感じる外観は若い人にも【実機レビュー】

Fav-Log by ITmedia 2024年7月28日 8時15分

 装いがシンプルに、軽やかになる夏。普段はスマートフォンで時刻を確認する人も、アクセサリー代わりに腕時計を着用したくなる季節です。

 この記事では前記事から引き続き、「チープカシオ」の定番モデル「A168WA-1A2WJR」を実機レビュー。その魅力を紹介します。

●「昭和の日本」を感じる佇まい

 それでは早速、本機の外観を見ていきましょう。「A168シリーズ」は、1980年代後半の登場以来のデザインを守り続けるヘリテイジモデルです。直近(2024年1月期)に放送された、「昭和時代の不適切さ」をテーマにしたテレビドラマにも、1980年代から現代にタイムスリップしてきた主人公が、本機を着用している設定で登場しました。テレビドラマの小道具にも採用されるほどの認知度を誇る、当時を象徴する工業製品の1つなわけです。

 外装(本体ケースとバンド)はステンレス製。ケース幅は約36mmと、デジタルウォッチとしては控えめなサイズ感です。金属製の外装と当時らしいサイズ感とが、レトロな感覚を生み出しています。前面の文字装飾のブルーとオレンジの配色や、近年では見る機会が減った斜体の文字フォントも、「80年代らしさ」を感じさせてくれるポイントです。当時を知る人にとっては懐かしく、若い人にとっては温故知新な外観だと言えるでしょう。

 機能面での実用性の高さも、本機の見どころです。電池寿命は約7年と長寿命で、防水性は日常生活用防水に対応しています。液晶表示部のサイズは控えめですが、時刻表示の視認性は良好で、EL方式のバックライトも搭載されています。実売価格で2000円台という低価格ながら、日常使いに十分な実用性を備えている点がポイントです。

 なおメタルバンド仕様となる本機ですが、バックル部にはフリー式中留を採用しています。マイナスドライバーのみで、腕周りの調整を手軽に行える点も、購入に際してはうれしいポイントでしょう。

●休日のカジュアルにも、ジャケットスタイルにも

 本機と洋服とのコーデ例を見てみましょう。カジュアルウェアとのコーデでは、ライトグレーのポロシャツに、ネイビーのスラックスを合わせてみました。何気ないコーデですが、腕時計を合わせることで腕元にさり気ない「主張」を加えることができます。

 ジャケットとのコーデでも、本機は活躍してくれます。夏物のジャケットにシャツ、デニムパンツといった組み合わせでも、すんなりと溶け込んでくれます。洋服のカラーを問わないステンレス外装で、主張が控えめなサイズ感なので、難しく考える必要はなく幅広い服装に対応可能です。普段の服装とシンプルにマッチする、持っていて損はない1本だと言えるでしょう。

●「チープシック」を、あなたのおしゃれに!

 今回は2記事にわたって、「チープカシオ」の定番モデル2機種を実機レビューしてきました。虚飾を廃したモノトーンのカラーリングと、ベーシックな外観が魅力の「MQ-24-7B2LLJH」。一方で本記事でレビューした「A168WA-1A2WJR」は、デジタルウォッチ黎明期のレトロなスタイルを、気軽に楽しめる1本でした。両機とも優秀なコスパを誇る点も、見逃せないポイントでした。

 「シンプルさ」が魅力のチープカシオだからこそ、どう着けこなすかが問われるのも面白いところです。休日にビジネスに、あなたらしい「腕時計コーデ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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