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安く行ける「海外旅行先」5選 ネット活用でさらにお得に

Fav-Log by ITmedia 2024年8月2日 7時50分

 円安や海外の物価高で、海外旅行に行くのを諦めている人は多いのではないでしょうか。しかし旅行先によっては、まだまだお得に行くことができます。そこで、円安の昨今でも安く行ける海外旅行先を5つセレクトして紹介します。

 さらに、ネット活用で旅費を安くするコツもお伝えします。遠ざかっていた海外旅行も、ちょっとした工夫でお得に行けることを知れば、また選択肢に入れられますね。

●海外旅行の費用はどれくらい上がった?

 海外旅行に行くのを躊躇する最大の原因は「円安」でしょう。2013年あたりから急速な円安が進み、2024年7月には、38年ぶりに1ドル=161円まで急落しました。今は149円(8月1日現在)まで回復していますが、依然円安水準です。

 円安に加えて、諸外国の物価上昇、原油高による燃油サーチャージの高止まりなども海外旅行の費用が高くなっている要因となっています。ハワイ旅行に関しては、2019年以前と比べて1.5倍~2倍程度上昇しているイメージです。

 JTBがまとめた「2024年の旅行動向の見通し」によると、1人あたりの海外旅行の平均消費額は、円安や海外物価高などの影響から34万2100円と推計しています。前年比は105.5%、外出自粛前の2019年比は144.2%と4割以上増えており、2000年以降で最高額となっています。

 ここまで読んで、海外旅行はもう行けないと思ってしまった人こそ、次項も読み進めてみてください。世界にはたくさんの国があります。旅行先を選べば、まだまだ安く行ける海外はたくさんあります。

●FPが教える「安く行ける海外旅行先」5選

 ドルやユーロに対する円安が顕著ですが、全ての通貨に対して円安というわけではありません。そのため、行先次第で円安の影響を避けることができます。また円安であっても、その国の物価が日本よりも大幅に安ければ、旅行費用は安くなります。旅行代金の中で大きなウエイトを占める航空券は、近距離であれば安く済みます。

 これらのことを念頭に置いて探してみると、安く行ける国が見つかるでしょう。ここでは、安くて魅力的な海外旅行先を5つ選んで紹介します。ぜひ今後の旅行プランの参考にしてみてください。

1.台湾

 日本からほど近い台湾は、物価が安く、手軽に行けることで人気の旅行先です。日本からのフライト時間はおよそ3時間半~4時間ほどです。台湾の魅力は、なんといっても豊かな食文化です。小籠包や魯肉飯(ルーローハン)、台湾スイーツなど、グルメ三昧な旅行を楽しめるでしょう。

・航空券の予算:往復3万円台から

・レート:ニュー台湾ドル1 TWD=4.58円(2024年8月1日時点)

・ビッグマックの値段:354円(※)

※その国の物価を知るために「ビッグマック指数(2024年1月時点)」を使って値段を表示しています。ビッグマックは世界中にあるマクドナルドで販売されている世界共通の商品であるため、その国のおおよその物価が想像できます。ちなみに日本のビッグマックの価格は、約450円です(2024年1月25日の為替レート1ドル=148円で換算)。

2.ベトナム

 おすすめの旅行先2つ目はベトナムです。北部は首都ハノイ、南部はホーチミンが有名ですが、リゾート地や世界遺産なども多く、豊かな歴史と多彩な文化、美しい自然景観が堪能できます。日本からハノイまでは直行便で5時間半、ホーチミンには6時間程度で着きます。物価は日本のおよそ2分の1~3分の1ほどですが、それでも以前と比べて上がっています。

・航空券の予算:往復3万円台から

・レート:1000 ベトナムドン=5.93円(2024年8月1日時点)

・ビッグマックの値段:445円

3.タイ

 タイは、美しい自然に王宮などの歴史的建造物、賑やかなマーケットなど、多様な体験ができる魅力的な国です。また、グルメ天国としても知られています。日本でも人気のガパオやトムヤムクンなどのタイ料理は、現地の屋台で驚くほどの安さで食べることができます。

 日本からバンコクは、直行便で7時間程度です。タイの物価は日本の2分の1~3分の1程度といわれていましたが、ここ数年の物価上昇と円安の影響によって、旅行費用は上がり気味です。

・航空券の予算:往復4万円台から

・レート:1バーツ=4.21円(2024年8月1日時点)

・ビッグマックの値段:559円

4.マレーシア

 多文化が融合したマレーシアは、クアラルンプールをはじめとする大都市、ペナン島などのビーチリゾート、熱帯雨林の大自然など、さまざまな顔を見せてくれる魅力的な国です。日本からクアラルンプール国際空港までの所要時間は、直行便で約7時間半です。公用語はマレー語となっていますが、英語が準公用語となっているため、観光地などでは簡単な英語でのコミュニケーションが可能です。

 マレーシアの物価は日本の3分の1程度といわれていますが、アルコール類は酒税が高いため、日本よりも高くなります。

・航空券の予算:往復3~4万円台から

・レート:1リンギット=32.69円(2024年8月1日時点)

・ビッグマックの値段:411円

5.フィリピン(セブ島)

 ハワイやグアムは高すぎて行けないという人におすすめしたいのが、セブ島です。時差は1時間、日本からセブ島までの所要時間は直行便で約5時間程度です。公用語が英語であるのもおすすめポイントです。

 物価は日本の3分の1ほどなので割安感があるでしょう。セブ島は1月~5月が乾季、6月~12月が雨季となっており、乾季がベストシーズンですが、雨季でも一日中雨が降り続くことはありません。雨季にあたる8月は比較的お手頃価格で行くことができます。

・航空券の予算:往復4万円台から

・レート:1フィリピン・ペソ=2.56円(2024年8月1日時点)

・ビッグマックの値段:423円

●ネットを活用して旅費を抑える4つのコツ

 旅行費用を抑えるなら、ネットを上手に活用するとよいでしょう。まずは、予約の段階でいかに安くできるかが鍵となります。そして現地で慌てないためにも、ネットを使って事前の下調べをしておくと無駄な出費が抑えられるでしょう。

1.航空券とホテルをセットで予約する

 旅行代金の多くを占めるのが、航空券と宿泊代金です。ここをセットで購入すると、割引価格が適用され、トータルの費用を抑えることができます。セット販売している旅行予約サイトを使って予約するとよいでしょう。

セット販売がある主な旅行予約サイト

・エクスペディア

・エアトリプラス

2.比較サイトを利用する

 一番安い航空券やホテルを検索するには、一括検索できる比較サイトが便利です。最安値を見つければ、同じプランでも数万円程度安くできる可能性があります。

おすすめの一括比較サイト

・スカイスキャナー

 国内・海外・LCC飛行機チケットの最安値を検索できます

・トリバゴ

 国内・海外予約サイトの宿泊料金を比較できます

・トラベルコ

 国内外1500以上の旅行サイトを比較できます

3.早割を利用する

 海外航空券を安く買うなら、早割を利用しましょう。早期購入割引によって、通常料金より安く購入できます。ただし、割引率が高いものは、予約の変更や払い戻しができないケースもあるので、キャンセル規定をよく確認してから購入しましょう。

4.事前の下調べをする

 航空券や宿泊費用の次に大きいのが、現地での食事代ではないでしょうか。ホテルや観光地のレストランは、観光客向けの価格であるため高くつきます。現地の人が普段食べているローカルフードを食べると、安くて美味しい上に旅行の醍醐味を味えるでしょう。

 しかし現地で当てずっぽうに探すと、かえって失敗する可能性があります。事前にネットを活用して、現地の安くて美味しい安全なお店を探しておくとよいでしょう。実際に訪れた人のレビューを参考にしたり、現地在住日本人のSNSやブログなどから情報を得たりするのもよいと思います。

 旅行は準備期間も楽しいものです。楽しみながら情報集めをしておくとよいですね。

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