Infoseek 楽天

ハンズで買える「日常使いできる防災ルームシューズ」を履いてみた 危険物から足を守る&走っても脱げにくい

Fav-Log by ITmedia 2024年9月11日 18時50分

 災害はいつ起こるかわからないもの。常にいざという時に備える必要がありますが、毎日のように緊張感を持ち続けるのは大変です。

 そこで近年注目されているのが「フェーズフリー」。日常的に使うアイテムを、非常時にも役立てるという考え方です。

●日常使いにも便利でおしゃれな防災ルームシューズ

 フェーズフリーの考え方を知って以降、筆者は少しずつ日常で使うものを非常時にも役立つアイテムに買い替えています。

 その一環として最近購入したのが、ハンズで買えるアルファックスの「防災ルームシューズ ITSUMO(イツモ)」。ハンズでの販売価格は2750円(税込)と、スリッパとしては決して安価ではありませんが、災害時に役立つさまざまな工夫がされていたのが購入の決め手となりました。

 カラーは筆者が購入したベージュのほかに、鮮やかなマスタードカラーがありました。日常使いすることを考えると、黒やグレーなど他にもカラーバリエーションがあるとうれしいなと思いましたが、ベージュもまだら模様がおしゃれで気に入っています。

 コンセプトは「普段履いているルームシューズが、もしものときの備えになる」というもので、平常時にはスリッパのようにして履ける気軽さがありながら、いざという時はそのまま走って外に出ても大丈夫なほど足を守る強度があります。

●サイズは小さめで走っても脱げにくい

 普段はかかとを踏んでスリッパ感覚で使うことができます。履きやすく脱ぎやすいことに加え、左右兼用のデザインになっているので、どのような置き方をしていてもサッと履くことができるのが便利です。

 災害時にガラスの破片が飛び散った家の中を歩かなければならなくなったり、そのまま外に逃げなくてはならなかったりする時は、かかと部分を立ち上げることで脱げにくくなります。

 サイズはM(22.5~24.5cm)とL(25.0~27.0cm)があり、筆者は足のサイズが24.5cmなのでMサイズを購入しました。「非常時にも脱げないスリッパ」というコンセプトなので、一般的なシューズに比べると若干小さめです。そのため、スリッパとして使用している時は若干足がはみ出てしまいます。

 かかと部分を立ち上げるとフィット感があり脱げにくいと感じましたが、ゆったりめが良い方は少し余裕を持ったサイズ選びをおすすめします。

●ガラスやくぎを踏んでも足を傷つけないインソールを内蔵

 底部分は、一見一般的なスリッパのように見えます。しかし、この底部分がかなり有能なんです。

 耐踏抜き性インソールが内蔵されているため、ガラス片などが散乱している場所でも足の裏を傷つけることがありません。特に地震などの災害時には、窓ガラスや食器などが散乱した場所を通って逃げなければならないことも想定されます。

 また、そのまま外に出た場合がれきやガラス片などの危険物が道に落ちているかもしれません。そんな時でも素早く移動できるのは心強いです。

 試しに防災ルームシューズにくぎをハンマーで打ち付けてみました。1mmほどは入ったものの、それ以上は入りません。頑丈さに納得できました。

●お手入れもしやすく長く愛用できそう

 筆者は本製品を日中はスリッパとして履き、寝る時には枕元に置いています。寝ている間は裸足のことも多いため、いざという時にすぐに履けるようにしています。

 長く使いたいので汚れないかどうかも気になるのですが、甲部分がポリウレタン製のため、多少の汚れはぬらした布やキッチンペーパーでサッとふき取れるのもメリット。あまりにも激しい汚れが付着してしまった場合は、手洗いも可能とのことです。

 いつ起こるかわからない災害に対して過剰に心配するのは精神的にも良くないですが、日常でも使いやすく、いざという時には心強い味方となってくれるフェーズフリーアイテムを上手に取り入れたいですね。

この記事の関連ニュース