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エアコンの「夏じまい」をサボると冬の暖房代が上がる?! 秋にやりたいエアコンのお手入れをパナソニックが紹介

Fav-Log by ITmedia 2024年10月2日 18時35分

 過ごしやすい気温の日が増える秋。夏場には必須だったエアコンも、徐々に使わなくなっていきます。エアコンは冬には暖房として再び活躍することになりますが、それまでにやっておくべき「夏じまい」のお手入れがあります。

 今回は、パナソニックが公開している「エアコンの夏じまいの方法」について紹介します。

●秋シーズンはカビの発生に注意 電気代の面でも“夏じまい”を念入りに行うべき理由

 “パナソニック エアーマイスター”として活動している同社空気事業マーケティング統括部の福田風子さんによると、暖房よりも冷房の方が、エアコン内部が高湿度になりカビが発生しやすくなるため、冷房稼働終わりの夏じまいは「冬じまい」より念入りに行う必要があるとのことです。

 また、秋は真夏より湿気が多く気温が下がることにより、梅雨時期と似た状態になるため、特にカビ発生には注意が必要。掃除をせずに放っておくと、秋の間に繁殖したカビが冬の暖房稼働時に吹き出す可能性があります。

 さらに、エアコンの掃除をせずに冬を迎えてしまうと、衛生面だけでなく電気代に影響が出ることも。フィルターにほこりがたまっていると、暖房時のエアコンが余分なパワーを使ってしまうため、電気代を余計に消費することに。その分、冬の暖房代が上がってしまうため、エアコンの夏じまいは必ず行っておきたいところです。

●エアコンの夏じまい3つの方法と“やってはいけないこと”

 パナソニックが紹介するエアコンの夏じまいの方法は、以下の3点です。なお、この方法はエアコンの稼働終わりだけでなく、普段のお手入れとしても実践したいポイントになっています。残暑でまだ冷房を使用中の人でも、すぐに取り入れることをおすすめします。

ポイント1.フィルターの定期的なお手入れ

 掃除機でほこりを吸います。それでも汚れが落ちないときは薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させます。

ポイント2.内部クリーン機能や送風運転を活用

 冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させます。内部クリーン機能が搭載されていればそれを使用しますが、搭載されていない場合は冷房運転の後に「送風運転」を3時間~4時間行います。

ポイント3.拭き掃除でカビ菌を防止

 エアコンの通風路やフラップなど、汚れやすい場所を拭き掃除し、カビ菌のえさとなる汚れを除去します。

 また、自分でエアコン内部の洗浄を行うことは「NGなお掃除」。除菌剤やお掃除スプレーを使用して誤った洗浄をしてしまった場合、内部に洗浄剤が残るなどして故障につながる恐れがあります。エアコン内部の洗浄は、専門業者に依頼しましょう。

●エアコン使用時間は長時間化の傾向

 パナソニックは「夏のエアコン使用実態調査」を行い、2024年8月の冷房利用時間と利用増加時間(昨年同月比)を都道府県別に算出しています。

 全国で最もエアコン冷房利用時間が多かったのは沖縄県で1日平均13.66時間。全国の1日平均は13.01時間となっています。パナソニックによると、データ計測開始以降最高を記録しているとのことで、エアコンの冷房使用時間の長時間化がうかがえます。

 2024年の夏も活躍したエアコン。冬にスムーズに暖房利用ができるように、しっかり夏じまいしておきたいところですね。

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