世の中には、ポイ活によって年間数十万ポイントをためる「ポイ活の達人」がいます。そのような人は時間を惜しまずポイ活に情熱を注いでいるからこそ、多くのポイントを得ている面があります。
ここではFPの筆者が、「ポイ活の達人」ではなく、普通の人が普通の生活をしながら、今より少し多くの「楽天ポイント」をためる方法をお伝えします。
●楽天経済圏で生活する
楽天ポイントを効率よくためるには、楽天グループのサービスをたくさん利用する、これに尽きます。「楽天会員」になって「楽天市場」で「楽天カード」を使って買い物をする。携帯は「楽天モバイル」、インターネット回線は「楽天ひかり」にする。「楽天銀行」口座を作り、「楽天証券」口座を開設して投資信託を購入する。「楽天でんき」と契約する。「楽天トラベル」で旅行をし、美容院の予約は「楽天ビューティ」、本は「楽天ブックス」で購入するなど……です。
これらの楽天サービスを組み合わせて利用することで、SPU(スーパーポイントアップ)により、楽天市場での買い物がポイントアップする仕組みです。
上記以外にも楽天グループのサービスはあり、すべてを徹底すると楽天市場の買い物で、ポイントが最大17倍になります(進呈するポイントには上限、達成条件があります)。
このように、楽天のサービスを利用すればするほど、効率よくポイントがたまるので、日々の買い物や生活する上で必要なサービスを「楽天経済圏」にまとめることが、たくさんポイントをためるもっとも賢い方法です。
●キャンペーンと合わせてさらにお得に
SPUによるポイントアップと、楽天市場で開催されているポイントキャンペーンは併用ができます。代表的なものに「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」などがあります。
お買い物マラソン
お買い物マラソンとは、ショップ買いまわりでポイントが最大10倍になるキャンペーンです(獲得ポイントの上限あり)。キャンペーン期間中に1000円(税込、以下同)以上の買い物をした「ショップ数」に応じて、ポイントがアップしていき、最大は10ショップ購入時のポイント10倍です。参加にはエントリーが必要です。
楽天スーパーSALE
楽天スーパーSALEとは、楽天市場の最大級のセールイベントのことです。過去の開催実績をみると、年4回、3カ月周期で開催されています。割引価格で購入できたり、ポイント倍率アップやクーポンが配布されたりします。楽天スーパーSALEでもショップ買いまわりキャンペーンがあり、お買い物マラソンよりもお得なセールが豊富にあるのが特徴です。
楽天スーパーSALEでは、条件を満たすことで、ポイント獲得倍率を最大46倍にすることができます(倍率は変動する場合があります)。参加にはエントリーが必要です。
SPUによるポイントアップに、キャンペーンでのポイントアップが加わると、まさに“ザクザク”と形容できるほどポイントをためることができるでしょう。
●楽天ポイントカード10周年!
楽天ポイントサービス「楽天ポイントカード」は2014年10月にサービスを開始し、2024年10月で10周年を迎えます。これを記念して、「おかげさまで10周年クイズ」キャンペーン、「楽天ペイアプリのポイントカードならポイント最大10倍!」キャンペーン、「楽天ポイントカード誕生10周年記念!楽天ペイアプリ公式X」キャンペーンの3つのキャンペーンが開催されます。
楽天では常時、何らかのキャンペーンが開催されているのでチェックしてみるとよいでしょう。
●FPがおすすめする「楽天ポイントの賢いため方」
ここまで、理想的な楽天ポイントのため方をご紹介してきました。ここからは、もう少し現実的なポイントのため方を考えていきたいと思います。
「ポイ活の達人」になろうとしない
ポイ活の達人は、年間に数十万円相当のポイントを稼いだりしますが、その分、ポイ活にそれなりの時間と情熱を注いでいます。その時間と情熱を他のことに向けたら、同じくらいの収入が得られる可能性もあるわけです。またポイ活の目的を見誤ると、思ったようにポイントがためられない場合にストレスになったり、無駄な買い物をしてしまったりするリスクがあります。
そこで、ポイ活の達人ではなく、普通の人が普通の生活を送る中で、「せっかくだからポイントもためておこう」程度でできる無理のない「ポイ活」をおすすめします。
「楽天カード」は作っておくと良い
楽天ポイントをためるなら、生活における支出をすべて「楽天経済圏」でまとめられれば有利ですが、そこまで徹底することも難しいでしょう。そこで優先順位をつけると、たくさんある楽天サービスの中から、まずは「楽天カード」を作るのがよいでしょう。
楽天市場での買い物に楽天カードを使えば、それだけでポイント還元率が3倍になります。楽天カードは年会費無料で作ることができ、通常の還元率は1%です。楽天カード新規入会と利用で、もれなく5000ポイントプレゼントキャンペーンは常時開催しています。
まとめ買いのタイミングは重要
楽天市場でまとめ買いをすれば、多くのポイントを獲得できますが、キャンペーンなどのポイントアップする日を狙って買い物をすれば、さらに多くのポイントを獲得できます。
楽天市場のお得な日
・ワンダフルデー(毎月1日)
・お買い物マラソン(月2~3回不定期)
・楽天スーパーSALE(3カ月周期年4回)
・5と0のつく日キャンペーン(毎月5・10・15・20・25・30日の6回)
・ご愛顧感謝デー(毎月18日)
不定期のものもありますが、毎月日にちが決まっているキャンペーンを狙って買うことはそれほど難しくないでしょう。
欲しい商品を見つけてもすぐには買わない
楽天市場で欲しい商品を見つけて買い物かごに入れても、すぐには買わずに置いておくとお得に買えることがあります。楽天市場アプリの「お知らせ」通知をオンにしておくと、買い物かごに入れた商品が値下げやポイントアップ、クーポンの対象になるなど、お得に買えるタイミングになったときに通知が届きます。
これにより、当初の価格より安く買えたり、ポイントを多くもらえたりします。また時間を置くことで、衝動買いを防ぐ効果も期待できます。
●楽天ポイントの上手な使い方
楽天ポイントはため方だけでなく、使い方にも気を配りましょう。
楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。「通常ポイント」は、最後にポイントを獲得してから1年間が有効期限ですが、1年以内に再度通常ポイントを獲得すると有効期限が延長されます。そのため、日常的に楽天サービスを利用している人は通常ポイントの有効期限は気にしなくてもよいでしょう。
一方、「期間限定ポイント」はキャンペーンなどでもらえるポイントで、有効期限はキャンペーンごとに異なります。短いものだと2週間程度で失効するため、有効期限を気にしておく必要があります。
有効期限の管理は、「楽天PointClub」のアプリを使うと、ポイントの失効前にお知らせを受け取ることができます。また、期間限定ポイントは使えるサービスと使えないサービスがあるため、注意が必要です。
●期間限定ポイントは楽天ペイの支払いに使うのがおすすめ
期間限定ポイントは「楽天ペイ」の支払いに利用できます。「楽天ペイ」アプリの利用設定をポイント払いに設定すれば、期間限定ポイントから優先して使われます。楽天ペイで支払うと、ポイントで支払った分に対してもポイントがつくのでお得です。
また楽天ペイは、実店舗の買い物で使えるため、無駄なく使い切ることができるのではないでしょうか。
楽天ポイントのため方、使い方を紹介してきましたが、楽天ポイントは楽天グループのサービスを使えば使うほどお得にためられる仕組みであるため、買い物やサービスをできるだけ楽天経済圏で済ませれば多くのポイントを獲得できます。しかし、現実はそこまで徹底できないケースの方が多いと思います。
そこで見方を変えてみましょう。セールなどは楽天以外でも頻繁に実施されています。そこで得をするか、楽天のまとめ買いで得をするかの違いです。楽天ポイントはためやすいポイントなので、できる範囲でためていくとよいでしょう。