寒くなってくると、食事に温かいスープやみそ汁をプラスしたくなります。学校や職場でのランチタイムに「スープジャー」を活用する人も多いのではないでしょうか。
コスパの良いスープジャーが欲しい人のために、ここでは、筆者が入手したダイソーの「ハンドル付ステンレススープジャー」(以下、スープジャー)を紹介します。550円(税込、以下同)という低価格がうれしいアイテムです。価格のお得感が強いですが、肝心の保温能力はどれくらいなのでしょうか。その点も検証しながら、詳しくレビューします。
●持ち歩きやすいサイズ感 ハンドルが付いているのもうれしい
スープジャーの容量は、1食分のスープやみそ汁を入れるのにちょうど良い350ml。ふた部分にはハンドルが付いており、持ちやすいのも特徴です。
内側はステンレス鋼。ふたはポリプロピレンで、パッキンはシリコーンゴムです。公式サイトを確認すると本体サイズは約9.3(直径)×14.4(高さ)cm。ハンドルが付いているため高さはありますが、お弁当バッグや通勤用バッグなどに収納しやすいサイズだと感じます。
●食洗機には対応している? 使用前に説明書をチェック
スープジャーには説明書が付いているので、使用前に必ずチェックしましょう。
スープジャーに入れてはいけないものとして、炭酸飲料、ドライアイス、牛乳、乳飲料、果汁、アルコール、お茶の葉、果肉などが挙げられています。スポーツ飲料などを入れる場合は、使用した後すぐに洗いましょう。
洗浄する際にはクレンザーやタワシ、塩素系洗剤、漂白剤は使用できません。また、食器洗い機や乾燥機には対応していないので注意です。
●気になる保温性は? サーモスのスープジャーと比較してみた
気になるスープジャーの保温性能をチェックしてみます。説明書によると、95度のお湯を入れた場合、6時間後にも45度以上にキープできると書かれています。
実際にお湯を入れて確認していきます。今回は、筆者が持っているサーモスのスープジャー(3年ほど前に購入した容量400mlの製品)と、温度変化を比較してみましょう。
それぞれに、約84度のお湯を約300ml入れます。しっかりふたを閉めて、室内(約25度)に約2時間放置してみました。その結果、サーモスのスープジャーのお湯の温度は約66度でした。一方、ダイソーのスープジャーのお湯は約62度でした。この時点では、両者にあまり差はありませんね。
そこからさらに時間をおき、開始から約6時間後に、それぞれの温度を測ってみます。
するとサーモスのスープジャーは約54度、ダイソーのスープジャーは約45度になっていました。経過時間が長くなると、温度差が大きくなるようです。ただ、朝お弁当を作ってお昼に食べると想定するならば、ダイソーのスープジャーでも問題なく使えそうですね。
実際は中に入れるもの(スープの具材など)によって温度変化のスピードは変わるはずなので、必ずしも上記の通りの保温温度になるわけではない点には留意してください。
●ふたが開けにくいと感じることも……
ダイソーのスープジャーの気になる点は、ふたが開けにくいと感じること。ハンドル付きなので持ち運びやすいのはうれしいですが、筆者は個人的に、ハンドルを持ってふたを回すのは、力が入りにくいと感じました。
ただ、これは個人の感じ方の範囲なので、大きなデメリットとは言いにくく、総じて使い勝手の良いアイテムだと思っています。550円と入手しやすい価格でありながら、保温性もあるので、毎日のランチタイムに活躍しそうです。