パソコン用の外付けストレージはハードディスク(HDD)が主流でしたが、より高速に読み書きができるソリッドステートドライブ(SSD)のニーズも高まっています。どちらも持ち運びに適したポータブルモデルがあり便利です。
今回はそんなポータブルストレージの中でも、「外付けSSD」のおすすめを紹介します。
●高速なSSDと、大容量が望めるHDD
スマートフォンやデジタルカメラの高性能化により、動画や静止画のサイズが大きくなり、ストレージを圧迫することが多くなってきました。
普段からよく利用する音楽データなどはスマホやパソコン本体に保存しておきたいものですが、頻繁に閲覧することのない写真や動画などをスマホからパソコンに移動するときは、外付けストレージを接続して保存するのがおすすめです。
外付けストレージには主にSSDとHDDがありますが、今回紹介するSSDの最大のメリットはその速さです。最新のモデルであるほど、独自の高速化技術などでデータの読み書き速度がアップしています。
一方容量に関しては、やはりHDDに軍配が上がります。動画や静止画を大量に保存するのであればHDDがベターでしょう。ただし、動画や静止画を頻繁に編集するのであれば、読み書きの頻度が上がりますのでSSDを使用したいところです。
●「USBメモリ」と「SSD」の違い
パソコンに接続するストレージとしておなじみの「USBメモリ」と、「SSD」の違いについても見てみましょう。この2つの最大の違いは、USBメモリがOSから「リムーバブルメディア」として認識されるのに対して、SSDはHDDと同じく一般的な「ローカルディスク(内蔵ストレージ)」として認識されることです。
使う上での違いは、一時的なデータのやりとりなど頻繁な抜き差しを行うのであればUSBメモリが向いています。HDDやSSDは内蔵ストレージを拡張する領域であり、パーティションを分けるなど応用的な使い方が可能です。用途に応じて使い分けるのがいいでしょう。
●スティック型のポータブルSSD:トランセンド ESD320Aシリーズ
「ESD320A」は、トランセンドのスティック型ポータブルSSD。10Gbpsの転送速度とSLCキャッシュにより、最大1050/950MB/sの読み出し・書き込みを実現。USB 2.0&3.0機器に対応しています。
高品質で耐久性のある合金製で、持ち運びに便利なストラップ穴を装備。データのエラーを検出し、自動的に訂正するECC機能を内蔵していることも特徴です。また、USB Type-Aコネクターは内部に格納可能で、キャップを失くす心配もありません。
amazonでの価格は512GBモデルが1万1800円(税込、以下同)、1TBモデルが1万8700円、2TBモデルが2万9678円となっています。USB Type-Cコネクター搭載の「ESD330C」シリーズもラインアップされています。
●取り回しが良いケーブルタイプSSD:サンワダイレクト 600-USSHシリーズ
「600-USSH」は、サンワサプライの直営通販サイト「サンワダイレクト」のポータブルSSD。取り回しが良いケーブルタイプで、持ち運びにも便利です。最大読み込み速度は約2000MB/s、最大書き込み速度は約1800MB/s。USB 20Gbps(USB3.2 Gen2×2)に対応したパソコンなどで高速転送が可能です。
Slicon Motion製SM2320コントローラーを使用しており、大容量データも安定した転送が可能。また、放熱性が高く衝撃に強いアルミボディーを採用し、熱による性能低下を抑制します。Type-Cケーブルが付属しており、Windows、Macどちらにも対応します。
サンワダイレクトでの価格は、512GBモデルが1万2800円、1TBモデルが1万9800円、2TBモデルが3万4800円、4TBモデルが6万4800円となっています。
●USB 40Gbpsインターフェース搭載の高速モデル:ネクストレージ NX-PS1PROシリーズ
「NX-PS1PRO」は、ネクストレージのポータブルSSD。USB 40Gbps(USB4)をインターフェースとして採用し、高い高速性能と安定性を兼ね備えています。大量のデータを素早く転送できるので、外出先でもスムーズに作業を進められます。
独自開発のファンレスヒートシンクと放熱性に優れたボディー設計で、本体を効率良く冷却。熱暴走を防ぐ目的で転送速度を減衰させる制御機能「サーマルスロットリング」の発生を最小限に抑えることで、高速かつ安定したデータ転送が可能となっています。
WindowsやMac、iPadなどに対応。amazonでの価格は、1TBモデルが3万9800円、2TBモデルが4万9800円、4TBモデルが8万9000円となっています。