ここ数年、ゲーム市場で存在感を増してきた「ハンドヘルドゲーミングPC」。進化を遂げた定番モデル、スマートフォンの枠を超えたハイレベルなAndroid搭載機、タブレット風に扱えるモデルが登場するなど、選択肢のバリエーションが増えてきました。
ここでは、注目の「ハンドヘルドゲーミングPC」3モデルについてポイントをチェックしていきます。
●おすすめ「ハンドヘルドゲーミングPC」:ASUS ROG Ally X
「ROG Ally X」は、ASUSが2024年7月に発売したWindows 11搭載のハンドヘルド型ゲーミングPC。ROG(アールオージー)ブランドから展開されている「ROG Ally」シリーズの最新モデルです。
前モデルからメモリやバッテリーを増強しつつ、ユーザーの声をフィードバックした調整が加えられていることがポイントです。搭載するディスプレイは7.0インチ。プロセッサーは変わらず「AMD Ryzen Z1 Extreme」を搭載していますが、排熱処理が改良されています。
その他の仕様については、PCI Express 4.0 ×4接続の1TB SSDと24GBの大容量メモリを搭載。バッテリー容量は従来機の2倍に相当する80Whを備え、駆動時間も1.5時間伸びた約11.7時間に強化されています。
デザインやボタン類に関しては、グリップが握りやすいように厚みがある作りになっていることや、背面に備わったマクロキーが誤操作しづらいように小型化していることなどがポイント。格闘ゲームにも対応しやすいよう十字キー部分(D-Pad)が8方向に入力をしやすい形状に変わっていることも見逃せません。
またポートに関しては、従来は1ポートのみでしたが、新モデルではUSB Type-C(USB4)、USB Type-C(USB3.2 Gen2)という2ポート構成に改良。周辺機器と接続しながら充電を行うなど柔軟な使い方が可能になっています。
公式サイト価格は13万9800円(税込、以下同)です。
●おすすめ「ハンドヘルドゲーミングPC」:AYANEO Pocket S
「AYANEO Pocket S」はOSにAndroidを搭載したゲーミングデバイス。Androidスマートフォン向けゲームアプリやクラウドゲームを楽しむことに特化した製品です。実売価格は最小構成の512GBモデルが10万9800円です。
スペックは1TBと128GBのストレージのほか、4種類のカラーも用意されており、バリエーションは豊富です。
本モデルはカメラを備えおらず、スティックやボタンなどを標準搭載しており、一般的な“ゲーミングスマホ”とは違い、あくまでゲーム機として作られています。
ディスプレイは6インチで、このジャンルの商品としてはかなりコンパクトな部類だと言えます。重さも350gなので、スマートフォンよりは重いもののNintendo Swich(Joy-Con取り付け時約420g)より少し軽いくらいです。取り回しは良いでしょう。
プロセッサーには、GPUが大幅に強化された世代の「Snapdragon G3x Gen 2」を搭載。普段スマートフォンでゲームする機会が多い人ならば、横持ちプレイ用の一台として試してみる価値はありそうです。
●おすすめ「ハンドヘルドゲーミングPC」:ONEXPLAYER X1 mini
「ONEXPLAYER X1 mini」は、さまざまスタイルで使えるWindows 11搭載のハンドヘルド型ゲーミングPC。公式サイト価格はコントローラー付きモデルの最小構成が16万8800円で、専用カバーキーボードなど別売の周辺機器も用意されています。
8.8インチの大きなディスプレイを備えており、卓上に本体を設置してコントローラー取り外して使用することも可能。キーボードを装着してコンパクトなノートパソコンとしても活用できるなど運用スタイルに幅があるのが特徴です。
搭載するプロセッサーは「AMD Ryzen 7 8840U」で、メモリは16GB/32GB/64GB、ストレージは512GB/1TB/2TBから選択できます。