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年末年始に一気見したい「鉄道ミステリー」3選 電車の中で起こる事件にハラハラ・ドキドキ!

Fav-Log by ITmedia 2024年12月27日 16時50分

 飛行機や車などの乗り物では、動いている間などの一定時間、密室空間が生まれます。電車(列車)もその一つで、ミステリー作品の舞台になることが少なくありません。

 今回は、電車の中で起こる事件を描いた「鉄道ミステリー作品」を紹介します。実際の事件をモチーフにしている映画もあり、限られた空間で起こる事件のスリルや強さを映像を通して体感できます。

 時間がある年末年始こそ、一気見して楽しんでみてください。

●オリエント急行殺人事件

 1974年にも映画化されているアガサ・クリスティの名作「オリエント急行殺人事件」が、ケネス・ブラナーによって再映画化されました。ケネス・ブラナーは製作、監督、主演を務めたほか、ジョニー・デップやミシェル・ファイファーなどの有名俳優が名を連ねています。

 ケネス・ブラナーは「ナイル殺人事件」(2022)や「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」(2023)などアガサ・クリスティ原作のミステリー作品を多数手がけており、本作もその一つです。

 トルコ発フランス行きの寝台列車「オリエント急行」を舞台に、名探偵ポアロが密室で起こった殺人事件を解き明かします。

 ミステリー好きなら知らない人はいない有名作品ですが、本作は現代版の映画としての見やすさも兼ね備えており、難しくて敬遠していた人も楽しんで見られる作品です。

●15時17分、パリ行き

 「15時17分、パリ行き」は、2015年にヨーロッパでおきた無差別テロ「タリス銃乱射事件」の現場に居合わせ、実際に犯人を取り押さえた若者3人を主役に、クリント・イーストウッドが当時の現場をリアルに再現して映画化した作品です。

 作中で扱っているのは、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう列車「タリス」の中で起きた、イスラム過激派の無差別殺傷事件です。

 事件を追体験するようで、見ているとスリルよりも怖さが先立つのが正直なところですが、映画としての見応えも抜群で、一見の価値ありのおすすめ映画です。

 特に犯人を実際に取り押さえた3人の若者を、そのまま映画に起用しているところがイーストウッドならではの映画作りと言えます。あえて俳優を使わず、本当に起こった事件を追求する他にないスタイルが、映画として見る人をひきつけます。

●トレイン・ミッション

 電車の中で起こるサスペンスを描いた映画「トレイン・ミッション」。ストーリーはタイトルからも想像できるように、主人公・マイケルが車内で出会った女性から言い渡されたミッションをクリアすることで、多額の報酬を貰えるというものです。

 妻が人質に取られたマイケルは、このミッションを請け負うしかなく、100人の乗客の中からある人物を特定しようと奮闘します。

 本作は、電車の密室という特性を活かして人物を特定しようとしているだけでなく、電車の始点から終点までの105分をそのまま映画本編105分として製作された、リアルタイムサスペンスであることが面白さのポイントです。

 物語の世界にそのまま飛び込んで一緒にミッションをクリアしているような、体験型のスリルがあります。

●まとめ

 今回紹介した3作品は、いずれも電車という限られた空間、限られた走行時間を利用しているからこその怖さやスリルが味わえる作品です。エンタメとして映画の世界を存分に楽しんでみてください。

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