電車や飛行機、船など、乗り物をテーマにした映画作品は数多くあり、乗り物好きにはたまらないジャンルです。
その中でも車を扱った作品は、身近な乗り物でありながら、そこから紡ぎ出される“アツい”物語や、泣ける展開に見入ってしまうこともあるのではないでしょうか。
子供から大人まで一緒に楽しめる作品が多いのも魅力の1つです。今回は、ロマンが詰まった車映画3作品を紹介します。
●ロマンが詰まった車映画:「カーズ」シリーズ
「トイ・ストーリー」作品の監督を務めたこともあるジョン・ラセターが、新たに挑戦したディズニー/ピクサー作品「カーズ」。1作目は2006年に劇場公開され、「カーズ2」(2011)、「カーズ/クロスロード」(2017)と続きました。
「車の世界」を舞台にしており、レストランはガソリンスタンドに、靴屋はタイヤ屋に、と世界観が作り込まれています。
主人公ライトニング・マックイーンは、「レースでトップになることが人生のすべて」と疑わない傲慢な車です。第1作では、チャンピオン決定戦へ向かう途中に迷い込んだ田舎町で、さまざまな出会いを経て少しずつ変わりはじめ……。
子供向け作品ではありますが、大人が見るからこそ理解できるストーリーや登場人物たちの心情、行動にも注目してみてください。
●ロマンが詰まった車映画:フォードvsフェラーリ
「フォードvsフェラーリ」は、1966年のル・マン24時間耐久レースで、絶対王者であるフェラーリに挑んだ男たちを描いた、カーレースをベースにした作品です。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールがダブル主演を務め、監督は「LOGAN ローガン」や「ウォーク・ザ・ライン」で知られるジェームズ・マンゴールドが務めました。
ル・マンでの勝利を目指すフォードは、フェラーリを超える新しい車の技術だけではなく、ドライバーも必要としていました。戦略的に、そして“アツい”想いで車に賭ける人々の物語が、映画を通して体感できます。
大人は存分にストーリーを楽しめますし、子供が見ても、かっこいい車や運転シーンにハマってしまうこと間違いなしの作品です。
●ロマンが詰まった車映画:ニード・フォー・スピード
「ニード・フォー・スピード」は2014年に劇場公開された作品で、エレクトロニック・アーツの人気レースゲームが基になった映画です。映画を見たことがなくても、ゲームは知っている人もいるかもしれません。
天才的なドライブテクニックを持つトビー(アーロン・ポール)は、親友を死に追いやり、無実の罪で自分を陥れたディーノ(ドミニク・クーパー)への復讐を誓います。
法やルールも存在しない、スーパーカーが公道を走るストリートレースに出場を決意しますが……。
公道を使ったカーレースという、映画やゲームの世界だからこそできる破天荒な設定が、見る人の心を引きつけます。ゲームの世界からそのまま飛び出したような、激しいカーアクションも見どころです。
ここで紹介した映画は、いずれもカーレースが絡む作品ですが、ロマンのある展開、“アツい”想いが描かれるストーリーに引き込まれます。普段運転する自動車とはまた違う、映画だからこそ感じられる映像とスピード感を存分に楽しんでみてください。