冬の低山ハイキングや雪原のトレッキングで、安全確保のために欠かせない「軽アイゼン」。滑り止め効果はもちろん、持ち運びやすさや装着の手軽さも選ぶ際のポイントです。
本記事では、元アウトドア店員が厳選した「軽アイゼン」を3つ紹介します。初心者から経験者まで使えるものを選んでいるので、冬のアウトドアをより快適に楽しむための参考にしてみてください!
立山 亜樹
ライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
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●ベルモント 軽アイゼン7 SEVEN
ベルモントは、金属加工の町・新潟県の燕三条で1999年に誕生したアウトドア用品ブランドです。高品質かつ耐久性に優れた製品を手頃な価格で提供しており、多くのアウトドア愛好家から支持されています。
そんなベルモントが手掛ける「軽アイゼン7 SEVEN」は、4本爪の三角形構造が靴にしっかりとフィットし、凍結した地面でも滑りにくく安心感があります。軽量・コンパクトな設計で、付属のケースに収納すればバックパックにすっきりと収まり、楽に持ち運べるのもポイントです。
さらに、簡単に装着ができ、耐久性の高いバンドを採用しているため、繰り返しの使用も安心。実売価格は3000円前後と購入しやすく、アウトドア初心者からベテランまで幅広くおすすめです。
●エバニュー 6本爪アイゼン
エバニューの「6本爪アイゼン」は、冬の低山や雪が残る山道、夏の雪渓歩きにぴったりのモデルです。
つま先や踵には爪がない6本爪仕様のため、傾斜のきついエリアや森林限界を超えるような厳しい環境には不向きですが、緩やかな雪道や凍結したトレイルには十分な性能を発揮。初めての冬山装備にもおすすめの製品です。
最大の魅力は、雪が団子状に付着するのを防ぐスノープレートが付いていること。雪の上を歩き続けても快適さを維持でき、つまづいたり足をひねったりする心配を軽減します。
また、ラチェット式のバックルを採用しているため、素早く確実に装着でき、緩みにくく、歩行中のズレも最小限に抑えられる点もポイントです。ECサイトでは、7000円前後から販売されています。
●モンベル スノースパイク6 クイックフィット
モンベルの「スノースパイク6 クイックフィット」は、愛用者が多い、6本爪タイプの軽アイゼンです。
特許取得済みの独自ラチェットバックルを採用しており、ラチェット部分の雪の詰まりや、不意に解放される心配を大幅に軽減。赤いレバーを2つ同時に引き上げると解放できる仕組みで、歩行中に不意に外れることを防げます。
スノースパイク本体には硬く耐摩耗性に優れたS55C炭素鋼を使用し、剛性とグリップ力を高めています。また、雪が団子状に付着しにくい波形プレートを採用しているため、雪上歩行も快適です。
付属の六角レンチで足幅の調整が可能なため、さまざまなシューズやサイズにフィット。収納用のスタッフバッグ付きで持ち運びも簡単です。公式サイトでは、1万円前後から販売されています。