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「Pokemon GO Fest 2024:仙台」参戦レポート 「ネクロズマ」レイドは瞬殺、初夏の開催は大正解 随所に“粋な計らい”も

ITmedia Mobile 2024年5月31日 12時39分

 「Pokemon GO(以下、ポケモンGO)」の大規模イベント「Pokemon GO Fest 2024:仙台」が5月30日に開催された。期間は6月2日まで。筆者は初日の30日に参加してきたので、その内容をレポートしていこう。

●「ネクロズマ」と「マーシャドー」をゲットできるチャンス

 Pokemon GO Fest 2024:仙台は、有料のチケットを購入したユーザーだけが参加できるイベント。イベントのテーマに沿ったポケモンや、イベントでしか手に入らないポケモンが登場する。

 今回の目玉は、何と言っても伝説ポケモン(プリズムポケモン)の「ネクロズマ」だ。ポケモンGOで初登場となり、色違いも実装されている。このネクロズマは、「ソルガレオ」と合体させると「ネクロズマ(たそがれのたてがみ)」に、「ルナアーラ」と合体させることで「ネクロズマ(あかつきのつばさ)」に変身する。タスクをクリアすることで手に入る幻ポケモン「マーシャドー」も、今回初実装されたポケモンだ。

 仙台のイベントは、「公園探索」と「都市探索」の2つにゲーム内容が分かれている。公園探索では、仙台市の七北田公園を舞台に、4つの生息地で異なるポケモンが登場する。なお、全ての生息地でアンノーンととグレッフィが登場する。特にクレッフィは普段は日本で現れない地域限定ポケモンなので、ぜひゲットしておきたい。また、GOスナップショットを撮ると「ヒートロトム」が出現するので、お忘れなく。都市探索では、七北田公園の各生息地で登場するポケモンが野生で出現する。

 レイドバトルはネクロズマに加え、ウルトラビーストの「カミツルギ」「ウツロイド」「デンジュモク」「アクジキング」「ツンデツンデ」が登場する。こちらは公園と都市で内容に違いはない。

●仙台駅で、気分の上がる“サプライズ”

 筆者は新幹線で東京駅から仙台駅まで移動し、仙台駅に9時40分ごろ到着。GO FESTの時間は9時30分から18時30分までなので、到着時は、ちょうどイベントが始まった直後だった。早速ポケモンGOを起動すると、イベント特有の花吹雪が舞う画面になり、レイドバトルには早速ネクロズマやウルトラビーストたちが登場していた。

 いきなり臨戦態勢に入ったわけだが、それと同時に心動かされたのが、「ようこそ仙台へ!」の横断幕とともに、仙台駅のイベントスペースで開催していた、ポケモンGOのアート展示「ART Exhibition」。ここではポケモンGOの起動画面に使われていた過去のイラストを大型パネルで展示しており、自由に見られるようになっている。

 起動画面はアプリを立ち上げる度に見るものだが、美術館のようなスタイルで展示されていると、また違った趣向を感じられる。仙台市の玄関ともいえる場所にこうした展示があったことで、いよいよイベントが始まるんだなと気持ちが高まってきた。

●“時間外”の七北田公園にはポケモンが一切現れないので要注意

 都市探索は9時30分から18時30分まで、イベントの時間いっぱい楽しめるが、公園探索は午前の部(9時30分~13時30分)と午後の部(14時30分~18時30分)に分かれている。筆者は午後の部に申し込んでいたので、午前は余裕のある状態。ひとまず、仙台駅でネクロズマのレイドバトルに参加したら、最初にゲットした個体がいきなり100%(評価MAX)という奇跡に巡り会えた。幸先のいいスタートだ。

 七北田公園は、仙台駅から地下鉄の南北線に乗って15分ほどで到着する泉中央駅から歩いて10分ほど。公園の様子も見たかったので、レイドバトルはそこそこに、早速移動した。10時30分頃到着したが、初日の午前とあって、人はまばら。

 ここで1つ想定外だったことがある。午後の部に申し込んだ筆者も、公園内は都市探索と同じ内容でゲームを楽しめるのかと思いきや、七北田公園内に入った途端、ポケモンもポケストップも画面から消えてしまった。まさかの不具合か? と思いきや、どうやら、午前の部に申し込んでいないユーザーは、公園内ではポケモンGOを楽しめないようだ。午後の部に申し込んでいる人は、14時30分までは仙台市内を探索した方がいい。筆者はその後、インタビュー取材の予定もあった関係で、市内を探索する時間を取れなかった。

●七北田公園の4つの生息地でタスクをクリアせよ

 七北田公園は広すぎず、狭すぎずといった印象で、15~20分ほどあれば1周できる。大人はもちろん、お子さんやお年を召した方でも、無理なく楽しめる環境だといえる。

 公園内は「泉の庭園」「水音の丘」「スカイアリーナ」「星のパレード」という4つの生息地が用意されており、各生息地のテーマに沿ったポケモンが出現する。例えば泉の庭園ではくさ・みずタイプ、水音の丘ではみず・いわタイプ、スカイアリーナではひこう・かくとうタイプ、星のパレードではヒトデマンやルナトーンといった具合だ。なお、スカイアリーナでは日本では初実装となる「オドリドリ(ふらふらスタイル)」も登場する。

 公園探索をプレイできる時間になると、スペシャルリサーチの「GO Fest 2024:仙台公園散策」が現れ、各生息地でポケストップを5個回す、GOスナップショットを撮る、といったタスクをクリアする必要がある。全てクリアすると、マーシャドーを手に入れることができる。生息地でのタスクは公園内でしかクリアできないので、公園探索の時間内にクリアしよう。全ての生息地でポケストップを回して写真を撮るには、それなりの時間がかかる。どうしてもレイドバトルに気を取られがちになるが、リサーチも並行して進めるようにしよう。

 マーシャドーを入手した後、最後のリサーチとして「トレーナー1人とフレンドになる」「ギフトを3個贈る」「ポケモン交換を3回行う」をクリアすると、アローラ地方の挨拶ポーズをゲットできる。ポケモン交換3回は、1人で訪れるトレーナーにとってはハードルが高いかもしれないが、会場内の「トレーディングエリア」で活発に交換が行われているので、ここを訪れてみよう。筆者もここで他のトレーナーさんに声をかけて交換してもらい、無事にタスクをクリアした。1人のトレーナーと3回交換してもタスクはクリアできる。

●都市探索でのスペシャルリサーチで“合体”に必要なエナジーをゲット

 続いて、都市探索でのスペシャルリサーチとして「GO Fest 2024:仙台都会の空」も用意される。このリサーチは、ネクロズマの合体を目指ためのもの。

 ネクロズマとソルガレオを合体させるにはサンエナジー1000個、ネクロズマのアメ30個、コスモッグのアメ30個が必要となり、ルナアーラを合体させるにはムーンエナジー1000個、ネクロズマのアメ30個、コスモッグのアメ30個が必要になる。サンエナジーとムーンエナジーは、都市探索のリサーチ「GO Fest 2024:仙台都会の空」の報酬で手に入れられる。ただし、リサーチは「太陽の使者」と「月の使者」のどちらかを選択する必要がある。前者を選ぶとサンエナジー1000個、後者を選ぶとムーンエナジー1000個を入手でき、両方入手することはできない。

 リサーチは「ポケモンを10種類以上捕まえる」「フィールドリサーチタスクを3回完了する」「1km歩く」「タマゴを2個かえす」「ポケストップ・ジムを20個回す」といったもので、ゲームをプレイしていれば自然とクリアできるはずだ。ちなみにこのリサーチは仙台市を離れてからでもクリアできる。

●レイドバトルはどのポケモンも“瞬殺” リモートでの招待は無理ゲー?

 レイドバトルは高頻度、短時間で常時開催されており、どの生息地にいても、少し待てばすぐにネクロズマやウルトラビーストたちが現れる。イベント中は無料のレイドパスを9枚までゲットできるが、これはあっという間に使い切ってしまう。筆者は手持ちのプレミアムレイドパスも使い切ってしまい、購入を余儀なくされた。

 レイドはいつ入っても大人気で、入室して3~5秒たつとロビーが満員になる。ネクロズマのレイドに、GO FESTに参加していない知人をリモートレイドで招待したが、速攻で満員になるため、入ってもらえなかった。仙台市内で比較的人が少ないところなら招待できるかもしれないが、仙台駅や七北田公園内のレイドは“瞬殺”状態だったので、招待は不可能と考えた方がいい。

 ネクロズマはもちろん、他のウルトラビーストのレイドバトルも大盛況だった。というのも、GO FESTの会場や市内でのレイドバトルでゲットしたポケモンは、背景に特別なロケーションカードが表示される。今回は仙台市内が背景に現れるので、同じウルトラビーストのポケモンでもレア感を演出できるわけだ。筆者もロケーションカード付きのウルトラビーストはコンプリートした。

●快適に楽しむことに配慮した開催時期 安全対策も抜かりない

 ポケモンGOの屋外でのイベントは、これまでは7~8月の真夏に開催されてきたことが多かったが、今回は5月下旬~6月上旬の初夏になった。これは「とてもよかった」と思う。30日の仙台市の気温は、最高で20度をやや超えるくらいなので、猛暑というほどではない。

 筆者は午前から夕方まで2万歩ほど歩き回ったが、やや体が汗ばむ程度で、暑すぎてフラフラになることもなかった。念のため着替えを持参したが、出番はなかった。周りを見渡しても、ハンディファンや扇子などで暑さをしのいでいる人はほぼおらず、みな、スマホやモバイルバッテリーを片手に快適に楽しんでいる様子だった。

 もちろん日差しの当たる場所に長時間いるのはつらいが、七北田公園は木々とその日陰が多いので、屋外ながらも無理なくプレイできた。強いて言えば「ベンチが少ないかな?」と感じたが、足腰が疲れたときは、芝生広場中央のチームラウンジに用意されたベンチやリアルなポケストップで休憩すればよい。

 30日はやや曇り空で直射日光が弱かったこともあるが、スマートフォンが極端に発熱するようなこともなく、端末側の負荷も最小限に抑えられていた。このくらいの気候なら、スマホ用冷却グッズも不要だろう。

 泉中央駅から七北田公園までの道は、地元の警察やスタッフの方々が安全確認を促しながら誘導しており、安全対策も抜かりなかった。会場内のスタッフも多く、各種相談ができるインフォメーションデスクもしっかり用意。通信環境も一部を除いて問題なく、サーバ側の不具合も発生しなかった。トレーナーが快適に楽しめるよう、これまで実施してきた大規模イベントでの知見がしっかり生かされていると感じた。

 仙台駅でのサプライズから開催時期、七北田公園のセレクトから各種スポットまで、Nianticの“粋な計らい”が感じられた、大満足のイベントだった。

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