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「ロッテリア」公式アプリが洗練されていると感じた理由 モバイルオーダーで「これをしたい」を網羅している

ITmedia Mobile 2024年7月1日 16時0分

 あちこち飛び回り、精神的にも肉体的にもクタクタになってしまったそんな夜には、無性に肉を食べたくなる。味の濃い「肉を食べたぞ!」と実感できるものが良い。しかし、食べるまで待たされるのはいやだし、箸を使って行儀よく食べるのもつらい。

 ロッテリアならファストフードだし、そのままかぶりつける。しかも基本的に濃厚ガッツリ系が多い。何より、スマホアプリを使ったモバイルオーダーができる。というわけで、今回はロッテリアのモバイルオーダーを試してみた。

●「ロッテリア公式アプリ」は機能が盛りだくさん

 ロッテリアは以前から公式アプリを配信しており、最新はAndroid向けアプリのバージョンが「10.99.0.0」、iOS向けでは「10.99.0108」となっており、改良に改良を重ねている様子だ。これは期待が持てる。

 アプリを説明する画像には、「お得なクーポン」「Vポイント」「モバイルオーダー」「店舗検索」「メニュー」などのワードが並ぶ。

 インストールすると、やはり「お得なクーポン」「Vポイント」推しであることが実感できる。なお、VポイントとはCCCMKホールディングスと三井住友カードスタートさせたポイントサービスで、TポイントとVポイント(SMBCグループ)を統合してリニューアルしたものだ。Tポイントで獲得していたポイントは、これといった操作なしにそのまま引き継ぐことができる。なので、旧Tポイントユーザーであればロッテリア公式アプリとVポイントを連携させておくことをお勧めする。

●モバイルオーダーは?

 気になるモバイルオーダーについてもしっかり確認しておこう。アプリホームの「モバイルオーダー」ボタンをタップすると、モバイルオーダーについての説明画面が表示される。読み進めていくと、モバイルオーダーの使い方が表示されている。会員登録またはログインした後にモバイルオーダーを使えるようになること、店内での飲食でも利用できることなどが把握できる。

 アプリ内で会員登録またはログインしていれば、「モバイルオーダーはこちら」をタップするが、そうでない場合は「会員情報」タブから会員登録またはログインしておこう。

 ログインすると、会員メニュー内に「モバイルオーダー」が表示される。

 ここからモバイルオーダーを選ぶ、もしくは先ほどの「モバイルオーダーはこちら」をタップすると、利用店舗の選択画面が表示される。アプリに位置情報へのアクセスを許可していれば近所のロッテリアを探しやすいだろう。位置情報アクセス権限を与えたくない場合、地図をスワイプして動かすか「店舗名で検索」から探そう。

 店舗を選んだら、次は利用方法の選択だ。「お持ち帰り」(テークアウト)もしくは「店内でお食事」(イートイン)から選べる。

 あとは注文したい商品をアプリから選んでいくだけだ。「期間限定」「クーポン」「セット」などタグで分類されているので選びやすい。期間限定タブからイチオシの商品を確認し、クーポンに同じ商品がないかを探す。

 幸いなことに、疲れ切った筆者が「食べたい!」と切に願っていた「旨辛ニンニク牛カルビバーガーセット」がクーポン対象商品になっていた。これは注文せざるを得ない。セットドリンクを選んでカートに追加し、会計を済ませよう。

 といっても、会計するまでにはまだ数回のタップが必要だ。受取店舗に間違いがないか、注文したいメニューに間違いがないかなどの確認作業があるからだ。店舗名だけでなく、外観写真も表示してくれるため、間違えにくくなっている。確認したら、支払い方法を選択して決済しよう。

 これで無事にオーダーが通った。あとは番号を呼ばれるまでテーブルで待つかカウンター近くで待機するか、好きな方を選ぼう。

●洗練性の高さを随所に感じるロッテリア公式アプリ

 ロッテリア公式アプリは、Google Playストアの履歴によれば、登録が2012年11月27日、App Storeでは「11年前」と、いずれも長い歴史のある。そして、歴史が長いだけでなく、バージョンが「10」を超えていることからも、使い勝手に改良を加えてきたことをうかがい知れる。

 例えば、店舗の選択画面では今いる場所から近くのロッテリアをすぐに探せるし、位置情報へのアクセスを許可していない場合でも簡単に検索できる。アプリ内では「店舗名で検索」と表記されていたが、実は店舗名が分からなくても住所で検索できる。

 店舗名を覚えていない場合でも、大体の住所から探せるのは「使う人の気持ちをよく分かっているなぁ」と感じさせられた。

 また、店舗ごとにイートインの下に表示されるボタンが異なるのも良い。実際に食事をした店舗では、カウンターで受け取る以外の選択肢がなかったが、「京王聖蹟桜ケ丘店」では「テーブルにスタッフがお届け」ボタンも表示された。選べる店舗では、疲れて動きたくない場合は届けてもらう、店内が混雑しているのでスタッフの負担を減らしたいと思う場合はカウンターへ取りに行く、など柔軟に対応できる。

 領収書を受け取らねばならないという人もいることだろう。モバイルオーダーでは、支払いまでをスマホで完結する上に、商品受取時にレシートを添えられるわけでもないため領収書をもらえない。とはいえ、バーコード決済をすればアプリ内に履歴が残るし、ロッテリア公式アプリ内でもモバイルオーダーの履歴を確認できる。これを領収書の代わりにできるかもしれないと一瞬考えた。

 ところがなんとメールで「ロッテリアモバイルオーダー領収書」が届いた。しかも適格請求書発行事業者番号まで記載されている。請求書発行者の氏名や所在地、取引内容、取引年月日、税率ごとに区分して合計した税込対価の額などがあるため、電子帳簿保存法上の領収書としての基準を満たしている。まさに完璧。

 1つだけ不満があるといえば、空いている席の有無を店舗外から知ることができないという点だろうか。それさえ分かれば、事前にオーダーを済ませ、店舗到着から間を開けず受け取って食べ始められる。「並ばず」しかも「待たず」に食べられるようになればかなりありがたい。ただ、そのシステムを構築するには相応の費用がかかるはずなので、今のお得な価格を維持してもらったほうがいいのかもしれない、とも思う。わがままはやめておこう。

 モバイルオーダーの老舗といえるほどの歴史を持ったロッテリア公式アプリ。ロッテリア自体には何度もお世話になっているが、アプリを使ってモバイルオーダーをしたのは初体験であった。にもかかわらず、よく考えられたUI(ユーザーインタフェース)だし、店舗検索から注文まで「これをしたい」と思うことのほとんどを網羅していると感じた。何より店舗内でレジスタッフと対面するという緊張を強いられずに済むのが良い。今後は、疲れた時といわず、積極的に使っていきたい。

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