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「スマホがない時、どうしていたの?」 手ぶらで目的地へ行ったら衝撃の結果に 検証番組放送

ITmedia Mobile 2024年7月21日 22時0分

 突然だが、皆さんはスマートフォンがない時代、どのようにして生活していただろうか。いまや日常生活に不可欠なスマホ。これが手元にないと、困る人は多いだろう。

 そんな疑問に答えるような番組「スマホがない時、どうしていたの?」が7月21日の午後、CBC-TBS系列で放送された。北海道放送が制作を担当した。

 この疑問を街へ出て検証したのはアイドルグループ、乃木坂46のメンバーだ。検証内容は東京スカイツリーを望む川の土手から浅草の喫茶店へ行けるかどうか。もちろん、スマホなしでだ。

 出発地から目的地までは距離にして約3.7km、電車とバスを利用した場合の所要時間は43分となっている。

 スマホさえあれば目的地までの距離、所要時間だけでなく、ルートも確認できる。インターネットへの接続の他、Webサイトでの検索、マップなど、スマホ向けのサービス(アプリ)に頼れるからだ。

 検証では目的地となる喫茶店の電話番号を調べる場面も。手ぶらで移動したメンバーは街中にある公衆電話を探すが、なかなか見つけられない。携帯電話の普及などで最近は公衆電話の台数を削減する動きが顕著になっているためだ。

 ちなみに、公衆電話の設置場所は、NTT東日本(東日本電信電話)とNTT西日本(西日本電信電話)が公開しているWebサイトや、NTTレゾナントが提供している地図サービス「goo地図」、防災用地図アプリ「goo防災マップ」(Android版/iOS版)でも探せる。

 しかし、今回のようにスマホが手元になく、インターネットにアクセスできない場合は、次のような場所を目当てに探すとよい。ただし、100%当てはまるわけではないことに留意したい。

・鉄道の駅/バスの停留所・ターミナルやその周辺

・高速道路/自動車専用道路のパーキングエリアやサービスエリア

・都道府県庁/市区町村役場(支所などを含む)やその周辺

・大規模な団地(アパート/マンション)やその周辺

・大規模な病院やその周辺

・避難所に指定されている場所(学校/集会場など)やその周辺

 公衆電話が見つかったら、次はいよいよ電話だ。先述のように番組の検証はスマホなしで行うもの。そのため、スマホを使って、目的地の喫茶店に電話はできない。

 メンバーは電話番号案内サービス「104番」を見つけるが、メモも持っていないため、番号を控えることすらできない。スマホさえあれば、スピーカーホンに切り替えて、通話相手から得た電話番号を、メモアプリで記録する、なんてことが可能だが、これができないとなると、受話器を耳と肩で挟みつつ、紙とペン/鉛筆で電話番号を記録するしかない。

 104番は電話番号案内サービスで1890年に始まった。1989年には局番なしの104に電話をかけ、企業名や住所などを伝えると、それに関連する電話番号を教えてもらえるようになった。利用すると1案内ごとに番号案内料がかかる。2023年9月20日には公衆電話からの利用料金が無料となった。

 スマホやインターネットがない時代は「ねぇ、イチレイヨンにかけて、番号を調べて」なんて会話が日常にあったが、NTT東日本とNTT西日本は2024年7月19日にサービス終了を発表した。インターネットなどの普及に伴い、サービスの利用数が減少傾向にあったことが理由だという。104番だけでなく、職業別電話帳「タウンページ」の冊子版の配布も2026年3月末で終了となる。

 番組の話題に戻ると、スマホなしで土手から浅草の喫茶店まで行った結果、スマホありだと43分で着くところ、4時間9分かかった。人によってはもう少し早く着けるかもしれないが、スマホの重要性がよく分かる結果となった。

 番組放送終了後にX(旧Twitter)を見ると、「#スマホがないときどうしていたの」というフレーズとともに、「自分ならこうする」と自らの考えを明かす人がいた。一見すると、ただの番組の企画だと思われるかもしれないが、これを機に、震災などでスマホが使えないシーンを想定し、かつての知恵を頭の片隅に入れておく、というのも大事だろう。

 番組ではスマホなしで目的地へ行けるかどうかの検証だけでなく、スマホのない時代において、遠距離恋愛をするとき、チケットを買うとき、どうしていたかを調査した。

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