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HONOR初の縦折りスマホ「Magic V Flip」は閉じても4型の大画面 特に感心したのが“カメラの並び”

ITmedia Mobile 2024年7月25日 6時5分

 折りたたみスマートフォンの新製品が次々と登場していますが、HONORは中国で同社初の縦折りモデル「Magic V Flip」を発売しました。大画面+スタイリッシュなデザインで早くも人気になっています。

 Magic V Flipの外側ディスプレイサイズは4型。モトローラの新モデル「razr 50 ultra」と同じサイズですが、カメラを横に並べたモトローラに対し、HONORは縦に並べています。これにより外側ディスプレイの使い勝手を高めています。

 閉じたときの大きさは75.6(幅)×86.5(高さ)×14.9(奥行き)mmと、15mmを切る薄さが特徴。おそらく他社の縦折りモデルと比べて一番薄いと思われます。重量は193gです。プロセッサはSnapdragon 8+ Gen 1を採用することで価格を4999元(約11万1000円)に抑えています。

 本体を開くと6.8型ディスプレイが現れます。3000ニトと明るい表示も特徴です。開いたときの大きさは75.6(幅)×167.3(高さ)×7.2(奥行き)mmです。HONORは横折りモデルも本体側面を丸めた形状にしていますが、このMagic V Flipも同様になっており、手で持ってみると実サイズより薄く感じられます。

 特徴的な外側ディスプレイですが、まず天気予報などのウィジェットを利用できます。全画面のほぼ正方形表示になっており、カメラの部分はコンテンツが隠れないような設計になっています。

 ウィジェットの一部はカメラ部分の右側にメイン表示を縦長サイズで表示して、カメラの上の部分はメニューのような表示になるものもあります。モトローラ製品のデザインと異なりカメラを縦に配置したことで、このような表示ができるわけです。

 そしてアプリの利用も可能で、アプリ一覧を表示させることができます。アイコンは全画面に等間隔で並ぶのではなく、これもカメラの右側部分だけに整列して並びます。そしてカメラの上には日時が表示されます。つまり4型の大きな画面を「カメラの上」「カメラの横」のように、2つのエリアに分けて使っているのです。

 中国版TikTokである抖音(ドウイン)を外側ディスプレイで起動すると、小さな縦画面に表示されます。もともと縦表示の動画だけに、このサイズでも十分視聴することができます。カメラ配置が横になっていると、このような縦動画の下部側にカメラがかぶってしまいます。カメラの縦配置はこのように実は有用なのです。

 カメラを起動すると縦画面で自撮りができます。左側(カメラの上)には撮影した写真のプレビューが縦に並ぶのでスクロールさせて確認することもできます。カメラを使う際もうまいUIに工夫されているわけです。ちなみにOPPOの「Find N3 Flip」「Find N2 Flip」も外側ディスプレイは縦長のものを搭載しており、このMagic V Flipのように縦コンテンツが見やすくなっています。

 縦折り式スマートフォンが出てきた当初は、折りたためば小さくなってポケットに入るという点が大きなメリットでした。しかし今や外側ディスプレイが大型化され、閉じても使えるスマートフォンに進化しています。HONORの参入で「閉じても大画面スマホ」が他社からも次々と出てくるようになるでしょう。

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