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330円で買えるダイソーの「人感センサーケーブル」はニッチだけどちょっと便利

ITmedia Mobile 2024年8月4日 13時5分

 最近、いわゆる「100円ショップ」でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?

 今回はダイソーにおいて330円で販売されている「人感センサーケーブル」を試してみた。

●おことわり

 本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。

●パッケージは少し豪華

 このケーブルは、以前紹介した「スイッチ付(USB)Type-Aケーブル」の上位モデルとなる。そのせいか、パッケージは黒基調で少し豪華感がある。中には本体と簡単な説明書が入っていない。重量は、ほとんどがセンサー付きのケーブル本体といったところだ。USB Standard-Aの入力端子と出力端子を備え、入力端子にACアダプターなどの給電デバイス、出力端子側にUSB Standard-A端子につなぐUSBデバイスをつないで使う。データの伝送に対応していないのは、スイッチ付(USB)Type-Aケーブルと同様だ。

●実際に使ってみる

 筆者宅にはちょうど、USB Standard-A端子でつなげるLEDライトがあった。同人即売会などのイベントで、モバイルバッテリーなどに接続して使用することを想定して友人が作ってくれたものだ。これを作ってくれた友人に感謝したい。

 筆者が実際にイベント時にと買う時と同じように、入力側にはモバイルバッテリー、出力側にはこのLEDライトをつないで使ってみた。すると1分間光った後、消灯したままになってしまった。

 恐らく、これは本製品と、つないだモバイルバッテリーの仕様との“相性”が原因だ。本製品は「反応距離が約2m、反応視界は約120度、点灯時間は1分」という仕様となっている。最初につないだ時は、モバイルバッテリーが接続を検知し、給電を行う。しかし、1分経過して人影を検知しないとケーブルが給電を止めた際に、モバイルバッテリーが「ケーブルが外れた」と認識して給電をストップ――ゆえに、再び電源を入れられなくなってしまったのだと思われる。

 ケーブル(デバイス)が取り外されたと認識して電源供給が止まってしまう事態に備えて、一部のモバイルバッテリーには「給電開始スイッチ」が付いていたりする。しかし、今回組み合わせたバッテリーには、そういうボタンがない。

 そこでUSB接続のACアダプターを使ってみたところ、こちらは正常に意図通りの動作となった。

●どういう所で使うと便利?

 本ケーブルの仕様は、パッケージにもあるようにUSB接続のストリングライトを使うにはピッタリなのかもしれない。しかし、筆者が出展するイベントで使用するには。ちょっと反応距離が長すぎる。対面にいる出展者を感知してしまう可能性があるからだ。もうちょっと反応範囲を狭めたバージョンが出てくれると、利便性が増すように思える。

 ……と考えていてふと思ったのだが、そもそも論としてUSB Standard-A端子で接続するライトを常用し、さらに人感センサーを使用する必要がある家庭は多いのだろうか?

 筆者は有機溶剤や液体樹脂を扱う趣味があるため、スイッチなどに手を触れたくない暗所での作業時に使うと便利そうだ。ただ、それならフットスイッチ、あるいはスマートプラグなどをうまく使って手を触れないように細工する方が(費用はさておき)てっ取り早そうだ。

 USB Standard-Aを使用して、かつ人感センサーを使用する機器――例えば、USB給電の監視カメラと組み合わせると、意外と便利なのかもしれない。

 本製品は、人感センサーとUSB端子のセットがそこそこ安価で手に入る点でいえば魅力的だ。ただ、スイッチ付(USB)Type-Aケーブルと比べると、使いこなすには、より一層の知恵と工夫が求められるかもしれない。

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