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「楽天モバイルがプラチナバンドへの投資を積極的に行っているようには見えない」 KDDI高橋社長が苦言

ITmedia Mobile 2024年8月2日 16時45分

 「楽天モバイルがプラチナバンドへの投資を積極的に行っているようには見えない」――。楽天モバイルがプラチナバンドをアピールする中、KDDIの高橋誠社長は8月2日の決算会見でこう発言した。

 プラチナバンドの商用サービス開始については、楽天モバイルが6月27日に発表した。楽天モバイルのプラチナバンドは周波数帯が700MHz帯で、帯域幅が3MHz幅。障害物を透過して電波が回り込みやすい性質を持つため、地下鉄や屋内の通信品質改善が期待される。

 楽天モバイルは総務省に提出した基地局の開設計画で、開始時期の目標を2026年3月としていた。その開始時期を前倒ししてスタートしたプラチナバンドだが、現時点で開局しているのは東京都世田谷区にある1局のみとなっている。

 設備投資額は544億円となっており、過去にも他社から「投資額が足りているのか」との指摘を散々受けていた。楽天モバイルはデュアルバンド対応のアンテナに、700MHz帯対応の無線機を併設することで、エリア拡大のリードタイムを短縮し、コストを抑えて展開できる、と考えている。

【訂正:8月2日18時25分】初出時、設備投資額が1局当たり544億円としておりましたが、全体での金額となるため「1局当たり」を削除しました。お詫びして訂正いたします

【訂正:8月2日18時25分】既存の1.7GHz帯で運用しているアンテナはデュアルバンド対応ではないため、「1.7GHz帯で運用している」という文を削除しました。お詫びして訂正いたします

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