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ChatGPTを使ってSNS投稿用のテキストや画像を作る

ITmedia Mobile 2024年8月7日 19時25分

 ChatGPTをうまく活用すれば、SNS投稿に関する効果的な企画を練り、テキストを整え、ハッシュタグを検討し、イメージ画像をそろえる──そんな工程をスピーディーに行えるようになる。本稿では、具体的なアプローチの例を紹介していこう。

●シーズンに関係するイベントをリサーチする

 まず、どのタイミングで何を投稿するか、企画やスケジュールを考える段階がある。SNS投稿でインプレッション数を稼ぎやすいテーマとしては、季節柄の記念日やイベントがあるが、これらを人力で調べるのは大変なので、ChatGPTを使って参考となる記念日・イベントをリストアップしてもらおう。

 例えば、ここでは、「2024年5月における、日本における重要な祝日や記念日、開催されるイベントなどを箇条書きで30個リストアップしてください。この際、『2月22日:猫の日』のような日も含めてください。」と指示する。ポイントは、リストアップして欲しいおおよその数を指定すること、そして具体例を含めておくことだ。

 もちろん、ChatGPTが出力する情報が正しいとは限らないので、出力された全てを採用するのではなく、そのなかから目にとまったアイデアをピックアップして採用していこう。自力では思い付かなかった候補にも出会えるはずだ。

●効果的な紹介文を考えてもらう

 続いて、「どの世代・性別などをターゲットにするか」「何の商品の紹介を投稿するか」などを絞りながら、商品の紹介文を作っていく。

 ここでは例として、「『こどもの日』に向けたSNS投稿の企画として、『30代・40代の女性』をターゲットに、『見守り機能を備えたスマートタグ』をアピールします。効果的な投稿文を200文字を上限に作成してください。」と指示してみる。

 なお、比較検討をするために、同様の出力を数パターン繰り替えしてもらうことも効果的だ。

 なお、商品に関して、絶対に触れておきたい機能などがある場合には、その点も「#条件:~」として記載しておくのが良いだろう。

 例えば、先ほどのプロンプトに「#条件:『あらかじめメッセージを決めておこえば、子どもから『今から帰るよ』のような連絡を親に入れることもできる』という機能紹介を必ず含めて」と加えてみる。

 また、これらの出力には、すでにハッシュタグが含まれているが、念の為効果的なハッシュタグがほかにないかも考えてもらおう。

●投稿画像のイメージとキャッチコピーのラフを作る

 最後に、投稿に添付するとよい写真のイメージを考えていこう。なお、ChatGPTで画像生成機能を利用する場合には、有料プランの「ChatGPT Plus」(月20ドル)を契約し、画面左上にある「GPT-4」を選択しておくことが必要だ。

 ここでは、「製品のイメージを伝えるためのイメージ画像としてイラストを検討しています。どのようなイラストにするのが効果的でしょうか?」と尋ねた。

 回答の案をヒントにしつつ、「公園で親子が手をつないでいるイラストを出力して」と指示した。

 なお、生成画像の商用利用の可否が気になるところだろう。OpenAIの公式ヘルプページには、DALL-Eで生成した画像について販売できるかどうかについて、以下のように記載されている。

コンテンツポリシーと規約に従い、画像が無料または有料のクレジットを通じて生成されたかどうかにかかわらず、再印刷、販売、商品の権利を含む、DALL・Eで作成した画像を所有するものとします

(出典:OpenAI)

 ただし、AIで生成された画像の著作権上のリスクをどう考えるかは組織やユーザーによって変わってくるところだと思うので、最終的な判断はおのおのでしてほしい。

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