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高出力ACアダプターなど8製品――Ankerのプレミアムブランド「Anker Prime」からスマホ/PC向け周辺機器の新製品

ITmedia Mobile 2024年8月8日 11時30分

 アンカー・ジャパン(Anker)は8月8日、同社のスマホ/PC向け周辺機器シリーズの最上位ブランド「Anker Prime」において、8つの新製品を発表した。高出力のACアダプター(充電器)やドッキングステーション、ケーブルまで、幅広いカテゴリーをカバーしている。一部製品を除き即日発売となり、Amazon.co.jpでは数量限定で通常価格の10%引きで販売される(※1)。

(※1)2024年秋~冬発売予定の2製品については、セールの実施が未定となっている

●カードサイズの65W/2ポートACアダプター(2024年冬発売予定)

 「Anker Prime Charger(65W Slim GaN)」は、USB PD(Power Delivery)対応のUSB Type-Cポートを2基備えた急速充電対応のACアダプター(充電器)で、2ポート合計で最大65W出力に対応している。通常価格は6990円を予定しており、2024年冬の発売を予定している。

 特徴はそのサイズと厚さにある。サイズは約45(幅)×86(奥行き)12(厚さ)mmと、幅と奥行きは≪クレジットカードよりも小ぶりだ。重さも約80gと軽く、PCと一緒に持ち運びやすくなっている。

 Ankerいわく、大きさは「65W以上の出力に対応するUSB Type-Cポートを備えるACアダプターとしては世界最薄クラス」とのことだ。このサイズ感は、高効率なGaN(窒化ガリウム)素材と、Anker独自の充電技術「PowerIQ 3.0」の採用により実現したという。

 コンセントプラグには、Anker独自の「ダイナミックプラグ構造」を採用している。このプラグは持ち運び時にプラグを畳めるのだが、格納時のギミックが面白い。2本のプラグがコンパスのように開いて、180度水平に収まる仕組みとなっているのだ。

 さらに「スイングプラグ」を採用しており、プラグがひしめくACタップの中でも場所を取らずに差し込めることも魅力だ。

●モバイルバッテリー一体型ACアダプターの小型バージョン

 「Anker Prime Power Bank(9600mAh 65W Fusion)」は、モバイルバッテリーとACアダプターの機能を1台に統合した“2in1デバイス”の小型版だ。8月8日に発売される予定で、通常価格は1万4990円だが、Amazon.co.jpでは1500台限定で1万3490円で販売される。

 本製品の最大の特徴は、ACアダプターとしてはもちろん、モバイルバッテリーとしても最大65Wの出力が可能な点だ。「MacBook Pro」など、高出力を要求するノートPCでも安定して急速充電できる。

 バッテリー容量(定格値、以下同)は9600mAhで、一般的なスマートフォンなら約2回のフル充電が可能だ。一部の国/地域で実施されている、航空機内への持ち込み規制をクリアできる容量であることも魅力だ。

本体にはディスプレイが搭載されており、充電状況やバッテリー残量などを表示できる。

 USB PD対応のUSB Type-Cポートを2基搭載しており、2台の機器を同時に充電できる。Power IQ 3.0技術によって、接続されたデバイスに最適な出力で充電を行える。

 サイズは約44(幅)×115(奥行き)×42(厚さ)mmで、従来の65W出力のモバイルバッテリーと比較して約60%の小型化を実現しているという。重量は約308gだ。

 安全性の面では、新たにActiveShield3.0という独自技術を搭載。1秒間に280回もの高頻度で温度監視を行い、より安全な充電を実現している。

●3台同時充電が可能な100W出力コンパクトACアダプター

 「Anker Prime Charger (100W 3ポート GaN)」は、Anker Primeシリーズの中でも特に携帯性に優れた急速充電対応ACアダプターだ。3ポートを備えながらも、重量は「iPhone 15」とほぼ同じ約170gという軽量設計となっている。通常価格は8990円だが、Amazon.co.jpでは2000台限定で8090円で販売される。

 ポートはUSB Type-C×2と、USB Standard-A×1という構成で、最大3台の機器を同時に急速充電できる。USB Type-Cポートを1基のみ使用する場合は最大100W出力に対応しており、「14インチMacBook Pro」(M3 Proチップ)の場合、約30分の充電でバッテリー容量の50%まで充電可能だ。

 Ankerによると、「100W以上の出力に対応し、USB Type-Cポートを2基、USB Standard-Aポートを1基以上搭載しているACアダプターにおいて、世界最小クラス」だという。具体的なサイズは約45(幅)×68(奥行き)×29(厚さ)mmで、一般的な100W以上の出力に対応するACアダプターと比較して約50%の小型化に成功したとのことだ。

 コンセントプラグは本体に格納できるタイプを採用しており、重心位置の調整によってコンセントから抜け落ちづらくしているという。充電技術はPower IQ 3.0を採用する。

●高出力/多ポートの卓上充電ステーション

 「Anker Prime Charger (200W 6ポート GaN)」は、最大200Wの高出力と、多数のポートを備える据え置き型の充電ステーションだ。通常価格は1万2990円だが、Amazon.co.jpでは3000台限定で1万1690円で販売される。

 本製品のポートは、USB Type-C×4基にUSB Standard-A×2基の計6基構成となっており、全ポート合計で最大200Wの出力に対応している。1ポートでは最大100Wの出力が可能なので、計算上は100W入力対応USB PD機器を2台つないだ状態で“フルパワー”充電が可能になっている。

 充電技術はPower IQ 3.0を採用する。大きさは約93(幅)×106(奥行き)×35(厚さ)mmで、机のディスプレイ下部に収めるなど、作業スペースを圧迫しない配置が可能だ。

●最大250W出力可能な卓上充電アダプター(2024年秋発売予定)

 「Anker Prime Charger(250W 6ポート GaN)」は、Anker PrimeのACアダプター/充電ステーションとしては最高の性能を備える。合計最大250Wの出力(1ポートでは最大140W)に対応し、「MacBook Pro 2台とiPhone 2台を同時に急速充電することができる」という。2024年秋の発売を予定しており、通常価格は1万9990円となる。

 この製品の特徴は、本体に内蔵されたディスプレイと、スマホアプリとの連携機能にある。ディスプレイでは接続された機器の充電状況をリアルタイムで確認可能で、アプリを使えば充電モードの切り替えや出力調整も行える。

 充電モードは以下の4種類が用意されており、状況に応じて最適な充電方法を選択できる。

・オート:自動で接続機器を認識し出力を配分

・マニュアル:優先して急速充電するポートを選択可能

・固定配分:2台のPCを同時に充電する際に最適

・エコ:夜間などの省電力に最適

 ポートは正面にUSB Type-C×4を、側面にUSB Standard-A×2を備える。本体サイズは約93(幅)×106(奥行き)×40(厚さ)mmだ。充電技術は「Power IQ 4.0」対応となる。

●薄型設計の電源タップ付き高出力マルチポート充電ステーション

 「Anker Prime Charging Station(8-in-1 240W)」は、電源タップと急速充電対応充電アダプターの機能を1台に統合した充電ステーションだ。コンセント差し込み口を2つ備える他、USB Type-Cポートを4基、USB Standard-A×2ポートを用意している。USBポートは、合計最大240Wの出力に対応している(USB Type-Cポートは1ポートで最大140W出力)。標準価格は1万9990円だが、Amazon.co.jpでは2500台限定で1万7990円で販売される。

 本製品最大の特徴は、何といっても“薄型”にある。具体的なサイズは約80(幅)×140×(奥行き)×18(厚さ)mmで、サイズ感は「iPhone 15 Plus」とほぼ同じだ。この薄さにより、机上や棚の上などでも場所を取らず、スマートな配置が可能となっている。

 なお、本製品はACアダプターを“外”に出す形を取っており、本体の半分程度の大きさがある。

 充電技術はPower IQ 3.0に対応しており、スマホアプリとの連携機能も備えている。これにより、外出先からでも接続機器の電源管理ができる。ただし、MatterやGoogleアシスタントなどのスマートホーム規格には対応していない。

●ディスプレイ2台に同時出力できるドッキングステーション

 「Anker Prime ドッキングステーション(14-in-1 Dual Display 160W)」は、最大2台のディスプレイ出力に対応し、高速データ転送や急速充電など14の機能を1台に統合した多機能USBドッキングステーションだ。標準価格は2万9990円で、Amazon.co.jpで1200台限定で2万6990円で販売される。

 ディスプレイ出力はHDMIポートを2基搭載しており、それぞれ最大で4K(3840×2160ピクセル)/60Hzの映像を出力できる。USBポートは、アップストリーム(PC接続)用としてUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Type-Cポートを1基(最大100W出力)、ダウンストリーム(機器接続)用としてUSB 10Gbps Type-Cポート×2、USB 10Gbps Standard-Aポート×1、USB 2.0 Standard-A端子×3を備える他、充電専用のUSB Type-Cポート×2(最大100W出力)とUSB Standard-A端子×1(最大12W出力)を備える。1000BASE-T規格の有線LANポートとオーディオ出力ポートも備える。

 充電専用USBポートは合計で最大160Wの給電に対応する。PC向けの「Anker Dock Manager」アプリを用意すれば、動作状況をPCから確認可能だ。

 本体サイズは約97(幅)×140(高さ)×(厚さ)47mmで、重量は約888gとなっている。本体にはACアダプターが内蔵されているが、GaN技術を採用したことでコンパクト化を実現している。

●240W通電対応のUSB 2.0 Type-Cケーブル

 「Anker Prime 高耐久ナイロン USB-C & USB-C ケーブル 240W」は、USB-IF認証を取得した240W通電対応のUSB 2.0 Type-Cケーブルだ。長さは90cmと1.8mの2種類を取りそろえ、標準価格は90cmが2790円、1.8mが2990円となる。両者共に、Amazon.co.jpでは200本限定で10%引きで販売される。

 本ケーブルは、最大で240W(48V/5A)の電流に対応しており、将来登場するであろう高性能ノートPCの急速充電にも使用できる。データ転送面ではUSB 2.0に対応する。

 耐久性では、ナイロンケーブルを採用し、一般的なケーブルの約8倍となる約30万回の折り曲げに耐える設計となっている。これは、例えば1日8回の折り曲げを100年間続けても耐えうる計算だ。

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