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ChatGPTを使ってURLからQRコードを作成できるってホント?

ITmedia Mobile 2024年8月23日 17時5分

 ChatGPTの有料プランである「ChatGPT Plus」を契約していると、生成AIのパワーを借りて、さまざまな作業を簡単に実行できる。今回はURLからQRコードを作成するような、本来ChatGPTの純粋な機能として用意されていない作業を実行できるか検証したい。先に答えを言ってしまえば“可能”である。本稿では、ChatGPT Plusを使って、QRコードを生成する具体的なプロンプティングの流れを紹介していく。

●“分からない”はChatGPTに直接聞こう

 前提として、以下の手順は、有料のChatGPT Plusを契約したアカウントで、チャット画面で「GPT-4」を選択した状態で進めていく必要がある。

 まず、ChatGPTを使ってQRコードを出力するには、おそらく何通りかのアプローチが存在する。それをユーザー自身が考えるのは、よほど優秀なプログラマーでもない限り効率的ではないだろう。そこで、ChatGPT自身にどうすれば良いか尋ねてみる。

 すると、Pythonの「qrcode」ライブラリを使ったアプローチが提案された。しかも、生成された回答の末尾には「もし具体的なデータをQRコードに変換してほしい場合は、そのデータを教えてください。それに基づいて実際のQRコードを生成し、こちらで示す方法で画像として出力できます」と書かれている。とても優秀だ。

●URLを提示して、QRコードを作成してもらう

 では、お言葉に甘えてURLを提示してQRコードを作成してもらう。試しに、本連載「ChatGPT使いこなし術」の連載記事一覧ページのURL「https://www.itmedia.co.jp/mobile/series/37964/」を指定し、QRコードを作ってもらった。

 数十秒後、「QRコードのダウンロード」というハイパーリンク付きのテキストが出力された。ここをクリックすることで、画像をダウンロードできる。なお、ファイル形式は「.png」になっていた。

 念の為、QRコードをスマホで読み込んで、URLにアクセスしてみたが、問題なくアクセスできた。もちろん、QRコード生成用のWebアプリなどを使う方法もあるが、普段からChatGPT Plusを使う環境が整っている人ならば、こうした使い方まで手を伸ばしても良いかもしれない。

 もちろん、QRコードを生成するという作業自体は、さほど必要性が高くないかもしれない。一方、このユースケースに限らず、できるかどうか分からないことはChatGPT自身に聞いてみるというテクニックは、広い場面で役に立つはずだ。とにかくこのアプローチを覚えておこう。

●GPT-3.5選択時だとどうなる?

 ちなみに、「ChatGPT 3.5」を選択した場合には、反応はどう変わるのだろうか。こちらも試してみた。まず、「ChatGPTでQRコードを出力する方法を教えて」と指示したところ、Pythonのライブラリは紹介してくれた。

 無理やりだが、URLを指定したうえで、「QRコードを指定して」と指示を続けてみる。すると、Pythonのコードは生成された。

 ただし、GPT-3を選択している状態だと画像生成機能が使えないため、この先のコードの実行まではできなかった。実行する環境がそろっている人だけでなければ、十分に活用できないだろう。他のアプローチについて聞いてみても、「オンラインのQRコードジェネレーター」を使うように促されたので、無料版を含め、GPT-3.5使用時にはやはりQRコードを作成するのは無理そうだ。

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