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「iPhone 16(仮)」シリーズのスペックを予想 新チップ、カメラ専用ボタンを搭載も、変化は乏しい?

ITmedia Mobile 2024年8月28日 12時9分

 9月10日に発表されると予想されているiPhone 16(仮)シリーズ。2024年も既にさまざまなうわさが飛び交っており、本誌でもどのようなラインアップが登場するのか、カメラ性能はどうなるのかについてのうわさを取り上げてきました。今回は、それ以外の内容に関するうわさについて紹介します。

●iPhone 16シリーズは全てA18チップを搭載か

 iPhone 14シリーズとiPhone 15シリーズでは、無印モデルには前モデルの上位モデルが搭載するチップ、Proモデルには新しいチップが搭載されています。例えばiPhone 14/14 PlusにはA15 Bionic、iPhone 14 Pro/14 Pro MaxにはA16 Bionic。そして、iPhone 15/15 PlusにはA16 Bionic、iPhone 15 Pro/15 Pro MaxにはA17 Proという形です。

 この流れをくむのであれば、iPhone 16/16 PlusにはA17 Pro、iPhone 18 Pro/18 Pro Maxには新しいチップ(A18)が搭載されることになります。しかし、iPhone 16シリーズには、全てA18が搭載されるといううわさがあります。

 A17 Proは、台湾TSMCの第1世代3nmプロセス「N3B」で製造されていますが、N3Bは歩留まりが悪く製造コストが高いとのこと。このため、第2世代3nmプロセスである「N3E」での製造に切り替えることを検討していると海外メディアのWccftechが報じています。

 N3EはN3Bと比べ、製造コストが安くなるだけではなく全体的なパフォーマンスが向上するとのこと。Wccftechは、このN3Eで製造されたA17 ProをA18と呼ぶのではないかと予想しています。

 ここで気になるのが、iPhone 16 Proモデル向けの「A18 Pro」が登場するのかどうか。残念ながら、今のところA18 Proが登場するという明確な証拠は見つかっていないようですが、少なくともGPUのコア数でProモデルとそれ以外で差をつけるのではないかと考えられます。

●Apple Intelligenceへの対応

 2024年のWWDCでは、Appleの生成AI機能となる「Apple Intelligence」が発表されています。基本的にオンデバイスで動作するこのAI、既にiPhone 15 Pro/15 Pro Maxでの対応が発表されています。当然ながら、iPhone 16シリーズでも利用可能になるでしょう。

 無印のiPhone 15/15 Plusの対応は不明ですが、単純にプロセッサの処理能力の問題だとするなら、先に書いた通りiPhone 16シリーズ全てがA17 ProをベースとしたA18に移行するのであれば、iPhone 16/16 Plusでも利用可能になるはずです。

 ただ、Apple Intelligenceが日本語対応するのは2025年以降の予定。iPhone 16シリーズが発売されても、少なくとも日本ではすぐに利用できるわけではありません。

●アクションボタンが全モデルに カメラ用のボタンも追加

 iPhone 15 Pro/15 Pro Maxには、着信/消音ボタンの代わりにアクションボタンが追加されました。消音以外にもカメラを起動したり、フラッシュライトをオンにしたりと、いくつかの機能を割り当てることができます。

 iPhone 16シリーズでは、このアクションボタンが全てのモデルに搭載されるとのうわさがあります。加えて、このアクションボタンには、圧力の変化を検知するフォースセンサーが組み込まれるとMacRumorsは伝えています。

 フォースセンサーにより何ができるようになるのか、具体的なことは分かりませんが、往年のTouch IDやMacbookの感圧タッチトラックパッドのように、押し込む強さで動作を変えられるのでしょう。

 また、アクションボタンと同様にフォースセンサーに対応した撮影専用のキャプチャーボタンが追加されるとの情報もあります。これは本体右側面に追加されるボタンで、感圧式なのでカメラシャッターのように半押しでフォーカスを合わせるといったことが可能になりそうです。

 91Mobileが、iPhone 16 Proのレンダリング画像とするものを公開していますが、こちらでもキャプチャーボタンの追加が確認できます。

●全体的には微変更 大きな変化は2025年の「iPhone 17」か

 さまざまな変化がうわさされているiPhone 16シリーズですが、Appleの情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏は、iPhone 15シリーズからの大きな変更はないだろうとの見方を示しています。

 Gurman氏は、iPhone 15 Proは初めてチタン製ケースを採用したものの、基本的には前モデルから変更はなかった。iPhone 14 Proは新しいDynamic Islandを追加したものの、13 Proからの大きな変更はなく、12 Proからの微調整にとどまっていると指摘。2024年のiPhone 16シリーズも、現行バージョンから見た目が大きく変わったり、大きな新機能が追加されたりすることはないだろうと予想しています。

 しかしながら、2025年にはiPhoneが大きく変化するとしています。2025年初頭には新型のiPhone SE発売がうわさされている他、iPhone 17シリーズではiPhone 17と17 Proの中間に位置する薄型の「Air」バージョンのようなものが登場するとのことです。

 日本では、2年での端末返却を前提としたキャリアの購入サポートを利用してiPhoneを手に入れている人が多いと思いますが、iPhone 16シリーズを購入するか、あるいは2025年に登場するiPhone 17シリーズを待つのか、頭を悩ませることになりそうです。

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