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台風に備えてスマホで「やっておくべきこと」 豪雨の被害を抑える移動方法も

ITmedia Mobile 2024年8月29日 13時26分

 台風10号が日本列島に接近しており、29日には九州に上陸、30日には日本列島を横断する見込みだ。猛烈な風や記録的な大雨が降ることが予報されており、不安を覚えている人も多いだろう。そこで重要になってくるのが情報収集。ここでは、スマートフォンを活用した台風の状況をチェックする方法をまとめる。

●台風の進路を雨雲レーダーで確認しよう

 台風の進路がどのような状況かは「雨雲レーダー」でリアルタイムに確認できる。

 「Yahoo!天気」アプリでは5分ごとに15時間先までの雨量を予測し、地図上で選択した箇所の天候がピンポイントで分かる。「ウェザーニュース」アプリでは10分ごとに30時間先までの雨雲を確認できる(一部期間は会員専用機能)。「tenki.jp」アプリでは48時間後までの雨量を確認できる。いずれのアプリも、マップ上で地域を選択し、画面下部の時刻バーをスライドすると、過去、現在、未来にわたって雨雲の様子を確認できる。

●台風や豪雨の情報をスマートフォンに通知

 自宅地域に台風が迫っているかどうかをいち早く確認できるよう、スマホアプリの通知機能を利用しよう。設定した地域に災害や豪雨などが発生すると、スマホに通知が来る。「Yahoo!防災速報」アプリでは、「津波予報」「大雨危険度」「豪雨予報」「土砂災害」「河川洪水」などの情報をプッシュ通知できる。

 LINEアプリの「LINEスマート通知」機能を活用すれば、設定した地域の「避難情報」「地震情報」「津波予報」「気象警報」などの通知をLINE上で受け取れる。こちらからLINEスマート通知を友だちに追加し、トーク画面の「スマート通知設定」から、受け取りたい情報を選択すればよい。「防災速報」を選択すると、現在地と連動した防災情報を通知してもらえる。地域は最大3つを登録できる。

 ウェザーニュースアプリでは、月額360円の会員専用機能だが、設定した地域の雨雲、警報、台風、津波、落雷、ゲリラ豪雨などの情報を通知する「お天気アラーム」機能を提供している。

●指定した場所の災害情報を把握する SNSではデマに要注意

 Yahoo!防災速報の「災害マップ」では、地図上で指定した地域をタップすると、ユーザーが投稿した危険度の状況やコメントなどを確認する。不要不急の外出は避けたいが、移動しなければならない場所の状況を確認するときに活用したい。

 なお、災害が起きるとSNS上では偽の被害情報が拡散しやすい。例えば「○○のダムが決壊した」「○○まで救急車を呼んでほしい」などだ。生成AIを活用すれば被害状況を示す偽画像の投稿も可能になってしまう。特に個人のアカウントから発信された情報はうのみにせず、公的機関や各社の公式アカウントから発表された情報を優先的に確認しよう。

●停電に備えてスマホやモバイルバッテリーの充電を

 台風が直撃すると停電する場合があり、今回も29日時点で九州地域で停電が発生している。停電になると、情報源や連絡手段になるスマートフォンの充電ができなくなるので、日頃からスマートフォンは充電しておき、モバイルバッテリーも充電した状態で用意しておこう。

 また、停電に見舞われた場合、スマートフォンの画面の明るさを抑える、低電力モードを活用するなど、少しでも長くバッテリーが持続する設定に変更しよう。

●豪雨の際は「屋内優先ルート」「冠水注意地点回避ルート」を参考に

 移動先で急なゲリラ豪雨に見舞われたり、雨の中移動せざるを得なかったりする場合、ナビゲーションアプリで屋内ルートを優先的に表示する機能を活用しよう。「乗換NAVITIME」アプリでは、電車での移動で「屋内優先ルート」機能を用意している。乗り換えの際に雨にぬれることなく移動できるはずだ。

 また、「カーナビタイム」アプリでは、ルート上の冠水注意地点(全国約3600箇所)で1時間に30mm以上の降雨量が予想される場合、「冠水注意地点回避ルート」を提案する。カーナビタイムでは、ハザードマップ上で冠水注意地点をアイコンで示す機能や、ルート上に冠水注意地点があると音声やアイコンで注意喚起する機能も提供している。

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