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世界最大サイズのアウトディスプレイ搭載、Xiaomi初の縦折りスマホ「MIX Flip」が登場 日本発売にも期待

ITmedia Mobile 2024年8月31日 6時5分

 Xiaomiから縦折り型のフリップスタイルスマートフォン「MIX Flip」が登場しました。このモデルは中国だけではなく、香港や台湾でも発売されています。同社はこれまでに発売した折りたたみ型スマホを海外で展開してきませんでしたが、MIX FlipはGoogleサービスも搭載されており、日本での発売にも期待ができます。

 MIX Flipは、大手スマホメーカーの縦折り型モデルとしては最後発となるだけに、あるスペックで“世界一”をうたっています。それは閉じた時に使われるアウトディスプレイのサイズです。

 縦折りモデルとして最大の4.01型を誇ります。これはMotorola Mobilityの「Razr 50 Ultra」や、HONORの「Magic V Flip」よりもわずか0.01型ですが大きいです。

 本体のカラーバリエーションは黒と紫です。黒はマット、紫はラメを小さくちりばめた美しい仕上げです。どちらも表面には指紋の跡が残りません。なお、これは香港と台湾のモデルで、中国ではこの2色に加えて白や紫のミックスモデルも存在します。

 ヒンジ部分にはさりげなく、しかし誇らしげに「LEICA」の文字を入れています。MIX Flipもカメラはライカ監修であり、ライカモードでの撮影も可能ですが、ファッション性を高めた端末にあえて老舗のカメラメーカーのロゴを入れるあたり、プロユースのサブ端末としても使ってほしいという考えかもしれません。

 重量は約192gで、閉じたときの厚みは15.99mmです。こちらはライバルの「Honor Magic V Flip」が196g、14.9mmなのでいい勝負でしょう。なお、Samsung Electronicsの「Galaxy Z Flip6」は187g、14.9mmです。

 開いたときのディスプレイサイズは6.86型で、Motorola Mobilityの「razr 50 ultra」の6.9型には負けるものの、HONORやSamsung Electronicsよりは大型です。ディスプレイのヒンジ部分の折れ目は最近の他社製品と同様に、あまり目立たなくなっています。なお画面の輝度は3000ニトと明るくなっています。

 開いたときの厚みは7.6mmで、Honor Magic V Flipの7.2mm、Galaxy Z Flip6の6.9mmと比べるとこちらもやや厚め。こうしてみるとXiaomi初の縦折りモデルはディスプレイ性能を強化した半面、本体サイズはあえて世界最小を狙ってはいないことが分かります。

 さて、MIX Flipの最大の特徴である4.01型のアウトディスプレイですが、UIはシンプルでアプリ画面のみとなります。他社の折りたたみモデルはアウトディスプレイでウィジェットを利用できますが、画面を左右にスワイプしてウィジェットやアプリ画面を出す必要があります。

 実はこれ、意外と面倒なこともあります。一方、MIX Flipは横にスワイプする必要はなく、アプリ画面だけが表示されるため、すぐにアプリを起動できます。

 アプリを起動すると全画面表示されるのではなく、カメラを避けるように縦長表示されます。HONORの製品と同様で、超小型のスマートフォンの縦画面が表示されているような感じです。そしてカメラの上には別途サブ画面として関連するウィジェットが表示されます。

 カメラを縦に2つ配置しているため、上下をひっくり返すとQWERTYキーボードも横幅いっぱいに使えます。これは本体を閉じたまま使うときに便利だと感じました。

 ただし、カメラアプリだけは視野性を広げるためか全画面でプレビューが表示されます。カメラに隠れる部分があるものの、確かにこの方が全体の写り具合を確認しやすいでしょう。

 そして写真の表示についてです。Xiaomiのライカ監修モデルと同様にライカロゴ入りの余白をつけられますが、その状態でプレビューできるのは紙に印刷された写真を見ているようで楽しいです。

 最後に本体を曲げて使うフレックススタイルですが、角度は45度から120度となります。開いた側はもう少し角度が欲しいところですね。このあたりは次のモデルでの改良を期待したいものです。全体的な作りは問題なく、香港と台湾で出ていることから、今後世界各国で発売されることでしょう。

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