Infoseek 楽天

5分で分かるApple新製品 生成AI推しのiPhone 16、ANC対応のAirPods 4、薄型のApple Watch Series 10など

ITmedia Mobile 2024年9月10日 9時23分

 Appleは9月9日(米国太平洋夏時間)に開催したイベント「It's Glowtime」で、「iPhone 16」シリーズなどの新製品を一挙に発表した。本記事ではイベントで登場した新製品をまとめて紹介する。記事内の価格は全て税込み。

●「空間ビデオ」撮影に対応し、「アクションボタン」搭載のiPhone 16/iPhone 16 Plus

 メインストリームモデルの「iPhone 16」「iPhone 16 Plus」は、ポップなカラーを採用し、アウトカメラのレイアウトを変更。iPhone 16、iPhone 16 Plusで撮影した動画を、ゴーグル型のデバイス「Apple Vision Pro」で立体的な動画として視聴できる空間ビデオにも対応した。

 これまでProでしか使えなかった、任意の機能を割り当てられる「アクションボタン」も搭載している。Apple Storeでの販売価格はiPhone 16が12万4800円から、iPhone 16 Plusが13万9800円からとなる。

●Pro Max限定だった「光学5倍ズーム」に対応したiPhone 16 Pro

 最新のProモデルとして、Appleが発表した「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」は、ディスプレイ回りの狭額縁化により、本体サイズの大型化を最小限にとどめつつ、大型ディスプレイを搭載した。サイズはiPhone 16 Proが6.3型、iPhone 16 Pro Maxが6.9型となっている。

 アウトカメラのイメージセンサーは、超広角カメラ/広角カメラともに4800万画素で、これまでPro Max限定だった光学5倍ズームが一回り小さいボディーのProでも利用できるようになった。Apple Storeでの販売価格はiPhone 16 Proが15万9800円から、iPhone 16 Pro Maxが18万9800円から。

●生成AI「Apple Intelligence」、まずは米国から 日本語対応は2025年内

 iPhone 16シリーズ全モデルが、Appleの生成AI「Apple Intelligence」に対応した。iPhoneで、文章の作成支援や画像の生成、より自然で文脈に即したSiriとの会話などを行える。まずはβ版として、2024年内に米国英語での提供が始まり、2025年内に日本語に対応予定だ。

 なお、iPhone 16シリーズ全モデルが搭載した「カメラコントロールボタン」は、タップするとカメラアプリを起動でき、指でボタンをなぞると、ズームや露出の調整などを行える。Apple Intelligenceの視覚的なAI機能の起動にもカメラコントロールボタンを利用できる。

●「AirPods 4」はUSB Type-C端子採用、ノイキャン搭載モデルも

 開放型のワイヤレスイヤフォンとして登場したのが「AirPods 4」。Appleは、Proではない無印モデルとしては初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)対応モデルも用意する。価格は通常モデルが2万1800円、ANC対応モデルが2万9800円だ。

 オーディオの処理を「Apple H2」で行い、音響アーキテクチャ、歪みを低減するドライバ、ハイダイナミックレンジアンプを搭載。空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングにも対応し、利用シーンやコンテンツに応じて、サウンドや聞こえ方が異なる。ケースはUSB Type-C端子を採用した。

●「AirPods Max」の新モデル、充電端子がLightning→USB Type-Cに変更

 充電端子がApple独自のLightningからUSB-C(USB Type-C)に変更したヘッドフォン「AirPods Max」も登場した。価格は8万4800円だ。カラーはスターライト、オレンジ、パープル、ブルー、ミッドナイトの新しい5色から選べる。

 毎秒90億回の演算処理が可能なH1チップ(2基)とソフトウェアを組み合わせて、サウンドやノイズキャンセリングの効果などがユーザーに最適になるように自動で調整する。

●史上最薄の「Apple Watch Series 10」

 Apple Watch史上最薄の「Apple Watch Series 10」も登場した。価格は5万9800円から。広視野角のOLEDディスプレイを搭載し、斜めから見たときの明るさがSeries 9比で最大40%向上した。常時表示でも秒針を表示できるようになった。プロセッサは「S10 SiP」を採用した。

 睡眠時無呼吸症の検知は、各国の保健機関による承認が必要だが、9月中に日本を含む150超の国と地域で利用可能になる。この他、Apple Music、Apple Podcasts、Apple Booksなどのコンテンツの音声を本体スピーカーから出力できるようになった。

この記事の関連ニュース