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17日配信「iOS 18」の注目ポイントをおさらい ホーム画面の使い勝手を刷新、生成AIにも対応

ITmedia Mobile 2024年9月16日 11時5分

 iPhone向けの最新OS「iOS 18」の配信が、日本時間9月17日に開始される。iOS 18では何が変わるのか。Appleが公開している情報をもとに復習しておこう。

●iOS 18の対応機種は?

 iOS 18はiPhone SE(第2世代)以降、A12 Bionic以降を搭載する機種に対応する。iOS 17の対応機種から変わっておらず、iOS 17が動作するデバイスは、そのままiOS 18に移行可能だ。

●Apple Intelligenceに対応

 iOS 18の最も大きなトピックがApple Intelligenceへの対応だ。ただし、利用できるのはiPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxのみ。2024年内に英語のβ版として提供され、日本語対応は2025年以降になる予定だ。

 Apple Intelligenceは最近増えている生成AI機能で、文章の作成をサポートしたり、長い文章を要約したりといったことが可能。また、SiriもApple Intelligenceに対応することで、iPhone内にあるパーソナルなコンテキストを認識したりできるようになる。

●アプリとウィジェットの並び替え

 iOS 18では、ようやくアプリとウィジェットの並び替えに対応する。これまでiPhoneでは、アプリアイコンやウィジェットを上から順番に並べることしかできなかったが、iOS 18では自由に配置できるようになる。これにより、お気に入りの壁紙を取り囲むように配置したり、指が届きやすいよう下側に寄せて配置したりといったことが可能になる。

●見られたくないアプリを非表示に

 アプリをロックとして、アクセスする際にFace ID、Touch ID、またはポスコードを要求するように設定できる。ロックされたアプリは、検索や通知などにも表示されなくなる。他の人にiPhoneを貸す場合などにも便利だ。ロックされた非表示アプリフォルダにアプリを移動するだけで、ロックを行うことができる。

●ロック画面下部のコントロール変更

 iOS 17では、ロック画面左下部にフラッシュライト、右下部にカメラのアイコンが表示され、これを変更することはできない。しかし、iOS 18では、この機能を変更することが可能になる。SNSやメモなどに割り当てることができるので、いつの間にかフラッシュライトが点灯してしまっていたという問題も回避できそうだ。

●写真アプリのアップデート

 従来の「ライブラリ」や「コレクション」が1つのビューに統合される。画面上部にはおなじみのグリッドで写真が表示されるが、下部には自動で整理される「最近」「旅行」「ピープルとペット」などのトピック別のコレクションが表示される。コレクションはすぐにアクセスできるようピン止めも可能だ。

●iMessageに新しいテキストエフェクト

 iMessageに任意の文字、単語、フレーズ、絵文字をダイナミックアニメーションで強調できる新しいテキストエフェクトが導入される。太字、イタリック、アンダーライン、取り消し線はもちろん、iMessage内のあらゆる文字、言葉、フレーズ、絵文字に遊び心あふれるアニメーションのエフェクトを追加できる。また、Tapbackが拡張され、好きな絵文字やステッカーを含められるようになる。

●iMessageの予約送信、RCSメッセージにも対応

 作成したメッセージを後で送信するようスケジュール設定が可能になる。また、RCSをサポートし、iMessageユーザー以外にもサイズの大きなメディアを送付したり、既読通知を確認したりできるようになる。

●メール機能の強化

 2024年内に、iPhoneの受信ボックス内のメールを自動で整理する機能が導入される。よく知っている人からの連絡や緊急のメッセージなどは「重要」に、領収書や注文確認などは「取引」に、ニュースやソーシャルメディアの通知は「アップデート」に、マーケティングのメールやクーポンは「プロモーション」に振り分けられる。1つの企業からの関連するメールを全てまとめた新しいダイジェスト表示も追加される。

●Safariにハイライト機能と再設計されたリーダー機能

 ハイライト機能は、ユーザーがアクセスしたWebページの関連情報を自動で検出しハイライト表示するというもの。例えば、記事の要旨を把握するために要約を確認する、レストランやホテル、ランドマークの場所を素早く確認する、曲やアルバムに関する記事から直接アーティストの曲を聴くといったことができる。リーダーはより賢く再設計され、気が散る要因が取り除かれ、要約や長めの記事の目次が導入されたことで、記事を楽しむ方法がさらに増えている。

●パスワードアプリの導入

 キーチェーンを基盤とした新しいパスワードアプリが導入される。自分のパスワード、パスキー、Wi-Fiパスワード、確認コードなどを安全に保存。アカウントが作成された時期やクレデンシャルの種類、共有グループにあるかどうかなどの情報をフィルタリングして並べ替えることもできる。容易に推測できるパスワードや複数回使用されたパスワード、既知のデータ漏えいに含まれているパスワードなど、一般的な脆弱(ぜいじゃく)性に関してユーザーに警告する機能も持っている。

 パスワードアプリはiPhone、iPad、Mac、Apple Vision Proで利用可能。Windowsでは、Windows用iCloudアプリからアクセスできる。

●その他の新機能

 その他、主に以下のような新機能や機能改善が行われている。

・特定の連絡先のみをアプリと共有するよう、ユーザーがコントロールできるように

・「マップ」で米国にある63の全ての国立公園を含む、トレイルネットワークとハイキングコースの詳細な情報確認可能に。自分だけのウオーキングコースを作成しオフラインでアクセスできる

・バックグラウンドアクティビティーを制限し、一貫したフレームレートを維持する「ゲームモード」を追加

・「Apple Pay」で、対象のクレジットカードやデビットカードからポイントを使ったり分割払いにアクセスしたりできるなど、新しい支払い方法を利用できるように

・「SharePlay」と「Apple Music」で、HomePod、Apple TV、あらゆるBluetooth対応スピーカーで再生中の音楽のコントロールをさらに多くのユーザーと共有可能に

・「メモ」アプリで、タイピング中に入力した式や方程式が瞬時に計算可能に

・「ジャーナル」では、詳細情報ビューで連続記録日数、過去のエントリーを表示するカレンダー、その他の統計情報を表示可能に

・「カレンダー」にイベントとリマインダーのタスクが表示されるように

・「ホーム」アプリにゲストアクセスを導入。特定のスマートホームアクセサリーのコントロールをゲストに付与する、ゲストが家にアクセスできるタイミングをスケジュールするなどが可能に

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