米Googleは10月22日(現地時間)、Android向けメッセージングアプリ「Googleメッセージ」に、ユーザーの安全性を高めるための5つの新しいセキュリティ保護機能を追加すると発表した。
スパムやフィッシング詐欺からユーザーを保護し、メッセージの安全性を向上させる目的だ。いずれの機能も、日本でいつから利用可能になるかは明示されていない。
配送業者や求人を装う詐欺からの保護強化
β版ユーザー向けに、一見無害に見えるが詐欺につながる可能性のある詐欺テキストメッセージに対する新たな保護機能を追加する。
これまでも詐欺検出機能はあったが、さらに強化する。詐欺の可能性のあるテキストメッセージを検出した場合、メッセージは自動的にスパムフォルダに移動するか、警告が表示される。
危険な可能性のあるリンクに関するインテリジェントな警告
Googleは、危険な可能性のあるリンクを含むテキストメッセージを受信したユーザーに対して、より多くの保護を提供するパイロットプログラムを実施してきた。インド、タイ、マレーシア、シンガポールでは、未知の送信者からのリンクを受信した場合にユーザーに警告し、疑わしい送信者からのリンクを含むメッセージをブロックする。
この機能は、年内(原文では“今年後半”)にグローバルに展開される予定。
未知の国際送信者からのメッセージをオフにするためのコントロール
詐欺テキストメッセージは国際番号から送信されてくることがある。今後、既存の連絡先に含まれていない国際送信者からのメッセージを自動的に非表示にすることができるようになる。
有効にすると、国際的な連絡先以外からのメッセージは自動的に「スパムとブロック」フォルダに移動される。
この機能は、年内にシンガポールで最初にパイロット版として展開され、その後、より多くの国への展開が検討される。
センシティブなコンテンツの警告
センシティブなコンテンツの警告は、ヌードが含まれている可能性のある画像を表示する前にぼかし、ヘルプ検索リソースとオプションを含む「スピードバンプ」(ユーザーに注意を促す警告画面)を表示するオプション機能。
この機能が有効になっていて、ヌードが含まれている可能性のある画像が送信または転送されようとしている場合、ヌード画像を送信するリスクをユーザーに思い出させ、誤って共有することを防ぐための「スピードバンプ」が表示される。
この機能は、今後数カ月以内にAndroid 9以降の端末(Googleメッセージが搭載されたAndroid Goデバイスを含む)に展開される予定。
メッセージの送信相手に関する確認の強化
攻撃者が連絡先の1人を偽装しようとする高度なメッセージングの脅威を回避するために、Androidに連絡先確認機能を追加する。
この新機能により、連絡先の公開鍵を確認して、メッセージを送信しようとしている相手と通信していることを確認できる。
この機能は2025年、Android 9以降の端末向けにリリースされる予定で、Googleメッセージを含むメッセージングアプリがサポートされる見込みだ。