米Appleは10月23日(現地時間)、iOS 18.2、iPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2を含む主要OSの最新開発者向けβ版を公開した。iOSではこのバージョンで、WWDCで発表された多数の「Apple Intelligence」機能が試せるようになる。ChatGPT統合、Genmoji、Image Playground、Image Wand、Visual Intelligenceなどだ。
ChatGPT統合
β版のインストール時に最初にChatGPT統合を有効にするように求められる。有効にしておくと、Siriに質問する際にも再度ChatGPTを利用するかどうか尋ねられる。
有効にすると、例えば、Siriに旅先での1日のアクティビティを計画するように依頼すると、ChatGPTに引き継ぐかどうか確認される。
なお、この機能を使うためにChatGPTのアカウントは不要だが、持っているユーザーはChatGPTにログインしておくことでより一環したアクセスが可能になる。
ChatGPTにログインせずに使う場合は、Siri経由でChatGPTに送信されたリクエストがモデルのトレーニングに使われることはない。
AI画像生成関連の新機能(Genmoji、Image Playground、Image Wand)
Genmojiは、AIで生成する絵文字画像機能。ユーザーのプロンプトに基づいていくつかのオプションを提供し、結果の画像をステッカーとして送信できる。また、「写真」の「ピープル」セクションにある顔に基づいて絵文字画像を作成することもできる。
Image Playgroundはシンプルな画像生成ツール。プロセスを開始するために選択できるコンセプトが提示されたり、必要な画像の種類の説明を入力することもできる。Genmojiと同様に、写真のピープルを使用して、その人物に基づく画像を生成できる。また、写真の個々の画像を使用して、関連する画像を生成することもできる。
Image Wandは、Apple Pencilツールパレットに追加される新機能。Apple Pencilで下書きのようなスケッチを描き、それをImage Wandで選択することで、生成AIがより完成度の高い画像に変換する。
iPhone 16のVisual Intelligence
iPhone 16およびiPhone 16 Proでは、「Visual Intelligence」も試せるようになる。これは、カメラが現在見ているものに関する情報を検索するほか、テキストの翻訳、QRコードのスキャン、テキストの読み上げなどを行う、GoogleのGoogleレンズのような機能。オプションでChatGPTやGoogle検索を使用して、見ているものに関する詳細情報を見つけることもできる。
有効にするには、カメラコントロールボタンを長押ししてVisual Intelligenceを起動し、カメラを向けてもう1度ボタンを押す。