米Appleが10月28日(現地時間)、iPhone向けの最新OS「iOS 18.1」の配信を開始した。このアップデートで、「Apple Intelligence」を含む新機能が追加された。また、セキュリティ関連の脆弱性にも対処している。
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行える。
Apple Intelligenceが使えるのは、iPhone 16シリース、iPhone 15 Pro/Pro Max、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPad、M1以降を搭載したMacのみ。
日本語で使えるようになるのは「来年」だが、デバイスとSiriの言語を英語(米国)に設定すれば、日本でも使える。
Apple Intelligence以外で発表のあった今回の新機能は以下の通り(Apple Intelligenceについては別記事にまとめた)。
電話
通話録音中にアナウンスが流れ、電話またはFaceTimeオーディオ通話をリアルタイムで録音できるようになった。
カメラ
カメラコントロールで、前面のTrue Depthカメラにすばやく切り替えられるようになった(iPhone 16シリーズ)。
新しい「空間」カメラモードでは、空間ビデオの撮影と同時に空間写真を撮影できる(iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max)。
AirPods
「ヒアリングチェック」を使用すると、科学的に検証されたヒアリングチェックの結果を自宅で得ることができる(18歳以上のユーザーが対象)。
「ヒアリング補助機能」では、周囲の音と音楽、映画、通話に自動的に適用される、パーソナライズされた臨床レベルの補助が提供される(18歳以上の軽度から中等度難聴のユーザーが対象)。
なお、聴いているもののサウンド特性を維持しながら、周囲の大きな騒音への露出を最小限に抑える「聴覚保護機能」は、日本ではまだ使えない。
コントロールセンター
接続コントロールを個別に追加したり、構成をリセットしたりするための新しいオプションが追加された。
メッセージ
RCSビジネスメッセージで、RCSで店舗や企業とチャットできるようになった(通信事業者が対応している必要あり)。
バグ修正
ポッドキャストで未再生のエピソードが再生済みとしてマークされる問題を修正した。
デバイスが発熱しているときに4K 60fpsで収録されたビデオについて、「写真」でのビデオ再生のスクラブ中に動きがぎこちなくなることがある問題を修正した。
バックアップから復元したり別のiPhoneから直接転送したりしたあとに、車のデジタルキーでパッシブエントリーを使用して車を解錠したりエンジンを始動したりできないことがある問題を修正した。
iPhone 16またはiPhone 16 Proで予期せず再起動されることがある問題を修正した。
セキュリティ関連
アクセシビリティ、Appサポート、CoreMedia Playback、CoreText、Foundation、ImageIO、IOSurface、iTunes、Kernel、Managed Configuration、MobileBackup、Pro Res、Safariダウンロード、Safariプライベートブラウジング、SceneKit、ショートカット、Siri、Spotlight、VoiceOver、WebKitなどに関連する、18件のセキュリティ関連の脆弱性に対処した。
今回は「積極的に悪用された可能性のある」脆弱性はないようだ。