iOS 18の「メモ」アプリでは、情報量の多いメモを見やすく整えたり、手書きで計算を行えたりする機能などが追加されている。今回はそうした新機能の具体的な使い方を紹介しよう。
●(1)見だしの折りたたみを使う
メモアプリ内のエディタでは、これまでもテキストのフォーマットを変更する際に、「見出し」や「小見出し」などの形式を選択できた。iOS 18では、この見出しや小見出しを選択した場合に、それに続くブロックを必要に応じて折りたためるようになった。
例えば講義やセミナーのノート取りなど、長文のメモを書いたときに、ブロックごとに内容の表示/非表示を切り替えられるので見やすくなる。
具体的な操作手順は、メモアプリで記入したテキストにカーソルを合わせて、ソフトウェアキーボードの上部に表示される「+」から「あぁ」のアイコンをタップし、フォーマットの一覧から「見出し」などの形式を選択しよう。続いて、その形式が反映されたテキストの左端に表示される「V」マークをタップすることで、その次の見出しまでに続くテキストのブロックを折りたためる。
日頃から見出しなどを活用していなかったとしても、長文のメモを作成する場合は活用してみると便利に使えそうだ。
●(2)ハイライトを適用する
iOS 18のメモアプリでは、記入したテキストにハイライトを反映する機能も追加された。先ほどの折りたたみ機能に加えて、重要な部分をハイライトしておくことで、あらためて確認したいポイントを後から素早く見つけてチェックしやすい。
先述した操作と同様、テキストを選択した状態で「あぁ」をタップしよう。フォーマットの画面で、右側にあるペンのアイコンがハイライト機能を示している。まずは、ペンの右側にある色の部分を選択することで、ハイライトとして適用したいカラーを選べる。
その後はテキストを選択した状態でペンのアイコンをタップすればハイライトを適用できる。
●(3)自動計算機能を使う
iPadの「計算機」やメモアプリでは、手書きでの自動計算機能が追加されて話題になったが、iOS 18のメモアプリでも同様の機能が使える。
手書き操作の手順は、メモアプリ内のテキストが無い部分をタップする。ソフトウェアキーボード画面の右上に表示される「+」をタップし、続けてペンのアイコンをタップしよう。
後はテキストが入力されていない部分を選択して、指先で計算式を記入しよう。「=(イコール)」を書き込むことで、計算式の解が自動で算出される。
機能は計算機アプリの計算メモと同じなので、変数の活用やグラフの挿入などにも対応する。しかし、iPhone上の画面では、指先での細かい書き込みは難しいので、おそらく実用性はさほど期待できない。
一方、実はテキストデータとしてソフトウェアキーボードで書き込んだ数式に対しても、同様の機能が実行される。iPhoneで利用する際には、こちらを使った方が扱いやすいだろう。