iOS 18では「写真」アプリの表示が大きく変わった。AI処理の活用を意識してなのか、従来のシンプルなアプリ操作に比べると、これでもかとレコメンド表示される画面構成がにぎやかで複雑だ。
操作自体も煩雑に感じる部分が多い印象である。OSアップデートをしてから、「なんとなく使いづらい」と感じている人も少なからずいることだろう。
一方で、写真アプリ内の表示をカスタマイズすることで、その使い勝手をなるべくシンプルに整えることもできる。本稿では、このカスタマイズ手順を解説しよう。
●(1)コレクション画面の不要な表示を消す
iOS18の写真アプリは、上半分が「ライブラリ」、下半分が「コレクション」に別れた画面構成で、スワイプの方向でどちらを使用するか切り替わる。
「ライブラリ」は写真や動画の一覧、「コレクション」は「メモリー」のようなコンテンツなどが並ぶ──と大まかに認識しておくと分かりやすいだろう。
今回の写真アプリに使いづらさを感じてしまいがちな要因は複数あると思うが、後者の「コレクション」の表示をカスタマイズしてスッキリさせることで、使い勝手は多少マシになるはずだ。
具体的には、アプリ画面を最下部までスクロールし、「カスタマイズと並べ替え」をタップしよう。次画面に表示される項目のチェックを解除することで、コレクションとして表示する項目を取捨選択できる。また、項目の右端にある「三」のアイコンをドラッグして並び替えることで、表示順も変更可能だ。
例えば、ビデオやセルフィーなどを選択して表示する「メディアタイプ」や、過去の写真をビデオに自動でまとめてくれる「メモリー」などだけを残して、他の要素を全てオフにしてしまえば、コレクション画面がかなりスッキリする。
●(2)「お気に入り」にすぐアクセスできるようにする
使い勝手の悪さを解消する上で、もう1つ重要なのが、「お気に入り」にアクセスしづらい問題だ。iOS 18の写真アプリでは、重要な画像をお気に入りに追加していても、一体どこからアクセスして良いのかが初見では分かりづらい。
通常操作では、ライブラリ画面を開いた際に、左下に表示される「↑↓」アイコンをタップし、「フィルタ」を選択した上で、「お気に入り」をタップしないと保存した写真が表示されない。
しかも、このフィルタはライブラリを閉じた瞬間に解除されてしまうので、最新の写真をチェックしようと上にスワイプ操作をする際にうっかりフィルタが解除されてしまう事態が多発する。
そこで活用したいのが、コレクション側で「ピンで固定したコレクション」という項目だ。先述したカスタマイズ手順で一度オフにしてしまっている場合には、この「ピンで固定したコレクション」を再表示させておこう。
そして、表示させた「ピンで固定したコレクション」の右上にある「変更」をタップしよう。一覧の項目に「お気に入り」があるので、これが有効になっていることを確認するとともに、他の「ビデオ」や「スクリーンショット」など頻繁に使うものを残して、不要な項目を削除しておこう。
iOS 18にアップデートしても、こうしたカスタマイズを駆使することで、写真アプリの使いづらさを軽減できるはずだ。あとはUIが変わったことによる慣れの問題もあると思うので、気長に付き合っていこう。