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使い終えたApple Watchを処分するには? iPhoneと同様にリサイクルできる?

ITmedia Mobile 2024年11月18日 10時53分

 ITmedia Mobileでは、部屋の整理で見つかった「iPhone 4」の処分方法を、9月に掲載した。その記事の執筆時に気づいたことがあった。それは「型落ちし過ぎたApple Watchの処分方法」だ。

 そもそもiPhone 4は14年前に発売されたスマートフォン。長年、机の中に眠ったままになっていたがゆえに、本体内部のリチウムイオンバッテリーが膨張し、本来は閉じているはずの背面パネルが気づいたときには開いていた。

 このような状態の携帯電話は中古品として売却することは難しく、使用済小型家電として市区町村区役所の回収ボックスや、携帯キャリアショップへ持ち込むことで処分できる。ここまでがiPhone 4の処分についての記事でまとめた内容だ。

●Apple Watchはキャリアショップで処分できる?

 ただ、調べると、携帯キャリアショップではApple Watchの回収は行っていないことが分かった。

 NTTドコモの「携帯電話の回収に関するよくあるお問い合わせ」というページには、「回収物品は携帯電話だけですか」という問いに対し、「スマートフォンを含む、携帯電話本体、付属品(ACアダプターなど)、電池パックです」とだけ記載がある。

 他のキャリアはどうか。

・KDDI:携帯電話・スマートフォンは、専用の電池含め、最寄りのau Style/auショップ、UQスポット、トヨタのau取扱店にてブランド・メーカー・通信会社を問わず、無料で回収しております

・ソフトバンク:携帯電話機の本体・電池パック・USIMカード・充電器類は、新旧機種を問わず回収しています。ソフトバンクショップまでお持ちください

・楽天モバイル:お客さまによるデータ消去済みのスマートフォンや携帯電話、電池パック、充電器を対象ショップにお持ちください。その場で回収いたします

 各社ともにおおむね同じような文言で、回収の対象があくまでも携帯電話とそれに付属するバッテリー、充電器だと示している。ここでいう携帯電話はフィーチャーフォン(日本ではガラケーとやゆされるもの)とスマートフォンだ。

 つまり、Apple Watchはキャリアショップにおける回収の対象外というわけだ。

 皆さんの中には、iPhoneとApple Watchを日頃からセットで使う人や、Apple Watch単体でモバイルデータ通信を行い、ランニングしながらストリーミングサービスで音楽を聴く人など、Apple Watchを生活必需品と捉える人も多いのではないだろうか?

 だが、iPhoneは売却か処分ができたとしても、型落ちし過ぎて売却できないApple Watchをどうやって処分していいのか分からない人もいるだろう。

●型落ちし過ぎたApple Watchの処分方法

 では、Apple Watchはどのようにして処分すればよいのだろうか。方法は大きく2つある。

 1つはApple Storeでのリサイクル。Appleは「Apple製品のリサイクル」というページで「使い終わったMac、iPad、iPhone、iPod、Apple Watch等のApple製品をお近くのApple Storeまでお持ちください」と案内している。近くにApple Storeがあれば、出向いてスタッフに相談してみるといい。

 もう1つは宅配でのリサイクルだ。近くにApple Storeがない場合はこちらを利用しよう。宅配でのリサイクルはリネットジャパンリサイクルが行う。希望者は「Apple製品宅配リサイクル」というページから個人か法人かを選び、回収梱包(こんぽう)数や回収日時、氏名、住所などを入力して申し込む。

 なお、各自治体に設置されている小型家電のリサイクル・回収ボックスへ持参する方法もあるが、回収対象品のリストにApple Watchやスマートウォッチの記載はない。千葉県船橋市はWebサイトで「(回収ボックス)の投入口(15cm×30cm)に入るものに限る」と明記している。これを読むに、Apple Watchもサイズとしてはこの条件を満たしているため、問題はないだろうが、グレーなところだ。

 無理に記載のない各自治体へ持参せず、Apple Storeでのリサイクルか、リネットジャパンリサイクルによる宅配リサイクルを頼るのが無難といえる。

 最後に最も気を付けたいのが個人情報の漏えいだ。初期化の作業はユーザー自身で行う必要がある。これをせずにリサイクルに出した場合、個人情報が漏えいするリスクは十分ある。バッテリーの劣化などで起動しない場合は無理に起動しない方がいいが、バッテリーが膨張せず安全に起動できる状態なら初期化を必ずした方がいい。

 Appleも「リサイクル対象の製品の引き渡しまでに、その製品に含まれるプログラムやデータなどを、お客さまの責任において全て消去する必要があります。プログラムやデータの消去や削除を行わないまま製品の引き渡しをした場合、Appleはそれらの破損や漏えいなどについて一切の責任を負いません」としている。

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