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縦折りスマホ最上位「motorola razr 50 ultra」12月6日発売 4型背面ディスプレイやSnapdragon 8s Gen 3搭載

ITmedia Mobile 2024年11月21日 11時5分

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは縦折りスマートフォン「motorola razr 50 ultra」を12月6日に発売する。9月に発売したrazr 50の上位機種で、より大きなアウトディスプレイと高性能なプロセッサを搭載している。

●4.0型の大画面に進化したアウトディスプレイ

 最大の特徴は、折りたたみ時に使用できるアウトディスプレイを4.0型に大型化したこと。razr 50(3.6型)と比較して大幅に拡大し、背面いっぱいまでディスプレイを広げることで、より多くの情報表示が可能になった。リフレッシュレートは165Hzをサポートし、より滑らかな表示を実現している。

 razr 50同様にほぼ全てのAndroidアプリが利用可能で、GmailやGoogle Geminiなどのツールアプリから、電子書籍アプリ、決済アプリまで、端末を開かずに操作できる。天気やカレンダーなどよく使うアプリには専用の情報パネルも用意され、カスタマイズ可能なウィジェットパネルも搭載する。

●カメラシステムを刷新、AIによる機能強化も

 カメラシステムが大きく進化し、メインカメラは5000万画素(広角)+5000万画素(望遠)のデュアルカメラ構成を採用。razr 50の1300万画素超広角カメラから望遠カメラへと変更され、より多彩な撮影が可能になった。望遠レンズを生かした新機能として、被写体を大きく捉えられるポートレートモードも搭載している。

 折りたたみ機構を生かした「フレックスビュースタイル」での撮影や、アウトディスプレイを使った自撮りにも対応する。また、動画撮影機能として、90度に折り曲げて横向きに持つ「カムコーダーモード」も搭載。画面の右側がタッチパッドとなり、動画撮影中のズームを滑らかに操作できる。

 razr 50シリーズの新機能として、動く被写体のシャッタースピードを自動調整する「アクションショット」、被写体を自動で追従する「フォーカストラッキング」、アート写真向けの「長時間露光モード」を搭載。さらにultraでは、オンデバイスAIによる画像最適化を行う「フォトエンハンスメントエンジン」が大幅に強化され、よりワンランク上の写真撮影が可能になっている。

●ハイエンド級のSnapdragon 8s Gen 3を搭載

 「Snapdragon 8s Gen 3」プロセッサを採用し、razr 50のMediaTek Dimensity 7300Xから性能向上を実現。オンデバイスAIにも対応し、カメラやアプリケーションでの処理を高速化している。

 メインディスプレイには6.9型のpOLEDパネルを採用し、フルHD+(1080×2640ピクセル)の高解像度表示に対応。リフレッシュレートは165Hzまで対応し、スムーズな画面表示を実現している。アウトディスプレイも同じく165Hzのリフレッシュレートに対応することで、折りたたんだ状態でも快適な操作性を確保した。

 メモリは最新世代のLPDDR5Xを採用し、12GBメモリを搭載。RAMブースト機能による最適化にも対応し、複数のアプリをバックグラウンドで実行しても快適に動作する。ストレージは最新のUFS 4.0規格を採用し、オープンマーケットモデルでは512GB、ソフトバンクモデルでは256GBを搭載している。

 バッテリー容量は4000mAhで、45WのTurboPower急速充電に対応。わずか数分の充電で数時間の使用が可能になった。また、15Wワイヤレス充電や5W充電シェアにも対応し、充電面での利便性も向上。スマートフォンをモバイルバッテリーとして他のデバイスを充電することもできる。

 外装には柔らかい手触りの合成皮革(ヴィーガンレザー)を採用。ミッドナイトブルーモデルの背面は帯状にテクスチャーを作り分け、洗練された印象に仕上げている。IPX8の防水性能も確保している。

●moto aiで進化するAI機能 GoogleのGeminiやかこって検索も

 Snapdragon 8s Gen 3のオンデバイスAI処理能力を生かし、さまざまなAI機能を搭載。Googleとのパートナーシップにより、Google Geminiをはじめ、「かこって検索」や「消しゴムマジック」などのGoogle関連機能にも対応する。

 また、ユーザーの服装などを撮影して自動的に壁紙やテーマを生成する「スタイルシンク」や、テキスト入力から画像を生成できる「Magic Canvas」といった独自のAI機能も搭載している。

●販売チャネルとカラーバリエーション

 本体カラーはミッドナイトブルーとホットピンクの2色。

 ソフトバンクモデルはソフトバンクオンラインショップの限定販売となる。価格を重視して、ストレージは256GBを搭載する。

 オープンマーケットモデルは、ストレージ512GBを販売する。MVNOでは、IIJmioが取り扱う。IIJmioでは限定カラーの「ホットピンク」を展開する。

 通販サイトでは、Amazon、楽天市場、モトローラ公式オンラインストアなどで取り扱う。家電量販店では、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ジョーシンなどで販売予定。なお、具体的な発売時期は販売店により異なる。

 なお、価格は各販売店により異なり、後日発表される。オープンマーケットモデルの購入者には、ディスプレイ破損を1回無料で修理できる特典を用意した。

●razr 50から3カ月遅れた理由

 razr 50 ultraは、グローバルではrazr 50と同時に発表されたが、日本での発売は約3カ月遅れの12月となった。この時期のずれには、日本市場特有の事情が関係している。

 「求めやすい価格の折りたたみスマホとして、グローバルモデルからの遅れを最小限に抑えたかった」(モトローラ・モビリティ・ジャパンの伊藤正史氏)というrazr 50に対し、より高価格帯となるrazr 50 ultraは慎重な判断が必要だったという。

 ソフトバンクとの協議を重ねた結果、「ソフトバンクは価格重視で256GBモデルを、オープンマーケットは日本で出すrazrの最上位機種として512GBモデルを」(同)という異なるアプローチを取ることに。発売時期は12月となった。

●razr シリーズ3機種のスペック比較

 razrシリーズの進化を示すため、razr 40 ultra、razr 50、そしてrazr 50 ultraの主要スペックを比較した。特にrazr 50 ultraでは、より大きなアウトディスプレイ、高性能プロセッサの採用、カメラシステムの強化など、大幅な進化が見られる。

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