実業家の前澤友作氏は、新MVNOサービス「KABU&モバイル」でソフトバンク回線の提供を再開したと発表した。KABU&モバイルを巡っては、申し込みが殺到した影響を受け、一時的にサービスを停止。ユーザーからは批判の声が上がっている。
KABU&モバイルは、前澤氏が代表取締役社長を務めるカブ&ピースの新しいMVNOサービス。電気・ガス・モバイルなどのインフラサービスと株をパッケージにした「カブアンド」というサービスの中のモバイルサービスという位置付けだ。
サービスの利用料金に応じて同社の未公開株と交換できる電子チケット「株引換券」を付与するのが大きな特徴だ。KABU&モバイルは、大手3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)のネットワークに対応。月間データ容量と月額料金は、3GBが1078円(税込み、以下同)、5GBが1298円、10GBが1738円、20GBが2178円、50GBが3828円で、株引換券の還元率は通常会員が10%、プラス会員が20%となっている。
サービス開始後、KABU&モバイルへの申し込みが殺到した影響で、回線の切り替え手続きが行えない他、一部ユーザーがモバイル通信を一時的に使用できず、カブアンド公式Xアカウント(@kabuand_jp)が11月24日にその詳細を案内していた。12月1日には、乗り換える前(MNP転入元)の通信事業者で料金が発生したら「別途補償する」と案内した。
2日には、FAQを公開し、MNP開通やモバイルデータ通信について、よくある質問と回答をまとめた。6日には、「【重要】KABU&モバイルに関するお詫びとお知らせ(12/6更新)」と題し、「多数のお問い合わせをいただいている関係で、サポートデスクのお電話が大変繋がりにくい状態が続いております」と投稿していた。
ユーザーからは「申し込んで本人確認もしたのに(SIMカードが)届かない」「サポートにつながらないし、メールをしても返信がない」「特設ページに記載されたことを行っても開通できないので困っている」「(SIMカードの)発送の連絡がない」などと混乱の声が上がっている。
「申し込んだのに強制的にキャンセルされた」との投稿もある。それに対し、カブアンド公式Xアカウントは「お申し込みが殺到した影響で、一部のお客さまのお申し込みがキャンセルとなる事象がございました。再度お申し込みいただける場合には、大変お手数ですが、再度MNP予約番号を取得いただいたうえ、お申し込み手続きをしていただきますようお願いいたします」と案内している。