現在、大手3キャリアでスマホを安く買う方法として真っ先に挙がるのが、各社が提供する残価設定型の端末購入プログラムの利用です。2年後に返却が必要なものの、実質24円(月々1円)や実質47円といった負担で端末を購入できます。
しかし、それも間もなく終了するかもしれません。総務省のガイドラインが12月26日から改正され、これまでのように月々1円といった負担で端末を購入できなくなる可能性があります。そこで今回は、現行プログラムの利用で安く買えるスマホを紹介します(価格は全て税込み)。
●12月26日から何が変わる?
まず、端末購入プログラムの仕組みと、12月26日からどう変わるのか、簡単に説明します。
そもそも端末購入プログラムとは、端末を分割払いで購入し、一定期間後に端末を返却することで、残価(支払っていない金額)の支払いが免除される仕組みです。実際は1年で返却できたり2年以上使ったりすることもできます。それ以外にも各キャリアで違いはあるものの、簡単にいえば「2年後に返却することで端末が安く買える仕組み」と覚えておけばいいでしょう。
ドコモは「いつでもカエドキプログラム」、auは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート」という名称です。
例えば、ドコモのiPhone 16(128GB)の通常価格は14万5200円ですが、「いつでもカエドキプログラム」を利用して23カ月目に返却した場合、残価である8万9760円の支払いが免除されます。2年しか使えないかわりに、実質5万5440円の負担で端末を使えることになります。
12月26日から変更されるのはこの「残価」の扱いです。これまで、残価は各キャリアがある程度独自に設定できたため、実態よりも高額な残価になる場合もありました。それにより、プログラムを利用すれば実質24円や実質47円といった極端に安い負担額で端末を買えていたのです。
しかし、改正ガイドラインの残価には、一定の基準として、中古市場の業界団体であるリユース・モバイル・ジャパンが公表する買い取り平均金額から4万4000円を超えない金額が設けられます。そのため、これまでのような高額の残価を自由に設定できなくなり、端末の実質負担額が上がる可能性があるのです。プログラムを利用した端末の購入を検討中の人は、12月25日までに購入するのがいいでしょう。
●ソフトバンクはiPhone 15やPixel 9が月々1円から
3キャリアの中で、端末が最もお得に買えるのがソフトバンクです。その中でもiPhone 15とGoogle Pixel 9が特におすすめです。
iPhone 15(128GB)は通常価格13万896円に対し、新トクするサポート(スタンダード)を利用すれば2年実質4万3896円で購入できます。さらにオンラインショップでMNPでの契約と同時に購入すれば「オンラインショップ割」により4万3872円割引され、実質24円(月々1円)になります。
なお、ソフトバンクではiPhone 15(128GB)以外のiPhone 15シリーズも新トクするサポート利用で安いです。オンラインショップでMNPの場合、iPhone 15 Plus(128GB)は月々1円、iPhone 15 Proの128GBや256GBは月々410円です。
ただ、iPhone 15(128GB)以外は残念ながら全色/全容量が在庫切れの場合が多いです。終売したわけではないようですが、ごくまれに入荷してもすぐに在庫切れになるので、入手は極めて難しいでしょう。
また、iPhone 15(128GB)も12月上旬までどのカラーも選べましたが、現在は一部カラーが在庫切れになっています。狙っている人は早めに購入しましょう。
ソフトバンクではGoogle Pixel 9(128GB)も同様にお得です。通常価格が11万160円に対し、新トクするサポート(スタンダード)を利用すればなんと11万136円の負担が免除され、2年実質24円(月々1円)で購入できます。iPhone 15と異なり、MNPでなくても実質24円で購入できるのでソフトバンク契約者が機種変更するのもおすすめです。
なお、本題からは外れますが、ソフトバンクではmotorola edge 50s proが一括3万1824円で販売されています。新トクするサポートの対象外なので買い切りになりますが、一括でこの価格は性能の割に安いので、プログラムを利用していない人はこちらもオススメです。
●auはiPhone 15が実質47円で買える
auも同じくiPhone 15(128GB)とGoogle Pixel 9(128GB)がお得です。
iPhone 15(128GB)は通常価格13万1400円に対し、スマホトクするプログラムを利用すれば8万7353円の支払いが免除され、負担額は2年実質4万4047円です。
さらにMNPなら「スマホMNPおトク割」により4万4000円が割引され、実質47円で2年間使えます。新規契約でも「au Online Shop お得割」により1万1000円割引、機種変更でも条件を満たせば「5G機種変更おトク割」により5500円が割引されます。
記事執筆時点で、auのiPhone 15(128GB)はグリーン以外の4色が選べます。こちらも狙っている人は急ぎましょう。
同じくGoogle Pixel 9(128GB)もお得です。こちらも通常価格が11万4200円に対し、スマホトクするプログラムにより9万2153円の負担が免除されます。au Online Shop お得割によりMNPなら2万2000円が割引されるため、2年実質47円です。機種変更や端末のみ購入でも2年実質2万2047円と安いですね。
●ドコモの端末はどれがお得?
ドコモはソフトバンクやauほどお得ではないものの、こちらも高額の支払いが免除されます。iPhone 15(128GB)はいつでもカエドキプログラム利用で2年実質4万4033円、MNPならさらに「5G WELCOME割」で2万2000円割引されて実質2万2033円です。
Google Pixel 9(128GB)も2年実質5万9620円、MNPなら「5G WELCOME割」でさらに2万2000円割引されて3万7620円です。ただ、auならGoogle Pixel 9(128GB)は端末のみ購入でも2万2047円なので、Google Pixel 9(128GB)はauで購入した方がよいでしょう。
以上、プログラム利用でお得に買える端末の紹介でした。大手3キャリアで端末を安く買える貴重な方法だった端末購入プログラムですが、冒頭で解説した通り、12月26日からのガイドライン改正によりお得度が下がるかもしれません。これまでも各キャリアはルールが変わるたびに抜け穴を見つけてなんだかんだ安く端末が買えていましたが、どんどん穴はふさがれている状況です。
12月26日からは「お試し割」の2万2000円割引やミリ波端末の6万500円割引なども開始するため、今後どうなるかは分かりませんが、iPhone 15やGoogle Pixel 9を狙っている人は12月25日までに購入しておくのがよいでしょう。
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シムラボ
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