Xで「仕事」と検索すると、「求人情報を探しているあなた、気をつけて。」という注意喚起が表示されるようになった。SNSなどで高額収入などを誘い言葉とし、犯罪行為に巻き込む、闇バイトは近年横行している。Xの注意喚起はその対策と思われる。
闇バイトとは、SNSやWebサイトで高額収入などを誘い言葉にし、実際には特殊詐欺や強盗の実行犯として働かせることを指す。この闇バイトが横行していることを受け、総務省は一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)を通じ、日本国内における前年度末時点の平均月間アクティブユーザー数が1000万人以上のSNSなどを運営する企業に対し、対策を講じるよう求めた。
Xで仕事を探すと、注意喚起の文言が表示される。Xは求人情報をしっかり自分で判断するよう呼びかけており、「少しでも不安に感じたら警察相談窓口#9110に電話してください」としている。注意喚起の文言を読み進めると、警察庁のWebページと、警察庁公式Xアカウント(@NPA_KOHO)の「投稿」に推移できるボタンがある。
警察庁のWebページでは「簡単に高収入を得られるなら、と応募して、強盗や詐欺といった犯罪に加担することとなり、逮捕された人が多くいます。絶対に手を出さないでください」などと記載されている。
闇バイトに関わる理由としては、犯罪を目的とするのではなく、生活に困るなどの理由で、金銭を稼ぎたいという動機があるはずだ。警察庁では「生活にお困りの方のための支援制度(厚生労働省所管)」を挙げ、「仕事、住まい、家計など暮らしにお悩みの方は、まずはお住まいの地域の相談窓口までご相談ください」としている。