国民生活センターは12月19日から、総務省や日本電信電話(NTT)を装う不審な電話に注意するよう呼びかけている。同日に公表したWebページでは、相談事例や消費者へのアドバイスを記載した。
これから2時間後に通信できなくなる、こんな電話が70代の女性にかかってきた。電話主は総務省を名乗り、女性にそう告げたという。女性は非通知番号からの着信であることを理由に、電話主を疑い電話を切ったという。
別の50代の女性には、NTTを語り、「2時間後にこの電話が使えなくなる。オペレーターと話す方は1番を押すように」という自動音声の電話がかかってきた。この女性は1番を押し、オペレーターに電話番号や会社名を聞いたところ、オペレーターはNTTカスタマーセンターとしか名乗らず、その後「間違いでした」といい、一方的に電話を切ったという。
総務省やNTTが消費者やサービス利用者に対し、電話回線の停止を理由に、自動音声ガイダンスやSMSで連絡を行うことはない。
国民生活センターは「非通知や知らない番号からの電話は、不審な電話のおそれがありますので、普段から慎重になりましょう。電話の中で個人情報を聞き出そうとしているため、個人情報は絶対に伝えないでください。自動音声ガイダンスが流れた場合には、最後まで聞かずに電話をすぐ切ることも大切です」としている。
不審な電話がかかってきて不安に思った場合や、万が一、個人情報を伝えてしまった場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」、察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼びかけている。